夜ふかし閑談

夜更けの無駄話。おもにミステリー中心に小説、漫画、ドラマ、映画などの紹介・感想をお届けします

有栖川有栖

有栖川有栖 "トラウマ" 関連小説8選 火村とアリスについて

こんばんは、紫栞です。 今回は、有栖川有栖さんの小説シリーズ【作家アリスシリーズ】(火村英生シリーズ)において、主要人物二人の“トラウマ”が描かれている作品をピックアップしてご紹介しようかと。 【作家アリスシリーズ】は犯罪社会学者の大学准教授・…

『濱地健三郎の呪える事件簿』シリーズ第3弾!コロナ禍での怪異6編 あらすじ・感想

こんばんは、紫栞です。 今回は有栖川有栖さんの『濱地健三郎の呪(まじな)える事件簿』をご紹介。 シリーズ第3弾 こちらは心霊探偵・濱地健三郎と助手の志摩ユリエが様々な怪異と対峙していくシリーズ【濱地健三郎シリーズ】 www.yofukasikanndann.pink の第…

『捜査線上の夕映え』あらすじ・感想 有栖川色全開のエモーショナルミステリ!

こんばんは、紫栞です。 今回は有栖川有栖さんの『捜査線上の夕映え』をご紹介。 あらすじ 東大阪市内のマンションで、頭を鈍器で殴り殺された男性の遺体が発見される。殺害された男性は元ホストで、凶器は現場にあった御影石の置物。遺体は殺害後にスーツケ…

有栖川有栖【ソラシリーズ】3冊 あらすじ・順番 解説まとめ

こんばんは、紫栞です。 今回は有栖川有栖さんの【ソラシリーズ】(空閑純シリーズ)についてまとめてご紹介。 【ソラシリーズ】とは 召和20年、大東亜戦争が終結。京都に3つ目の原子爆弾を落された日本は無条件降伏を受け入れ、沖縄はアメリカの、北海道はソ…

『スウェーデン館の謎』あらすじ・感想 雪の夜、館で起きた哀しい事件

こんばんは、紫栞です。 有栖川有栖さんの『スウェーデン館の謎』をご紹介。 あらすじ 小説の取材で雪深い福島の裏磐梯のペンションに宿泊していたミステリ作家の有栖川有栖は、童話作家・乙川リュウの館、地元の人間がスウェーデン館と呼ぶログハウスに招か…

『朱色の研究』あらすじ・ネタバレ感想 作家アリスシリーズ初期の代表作!

こんばんは、紫栞です。 今回は有栖川有栖さんの『朱色の研究』をご紹介。 あらすじ 「二年前の夏のことです。・・・・・・私の知っている人が殺されたんです。犯人は、まだ捕まっていません」 夕焼けで一面朱色に染まった大学の研究室で、火村英生はゼミの生徒・…

『濱地健三郎の幽たる事件簿』7編の感想・あらすじ シリーズ第2弾!

こんばんは、紫栞です。今回は有栖川有栖さんの『濱地健三郎の幽たる事件簿』(はまじけんざぶろうのかくれたるじけんぼ)をご紹介。 幽霊を視る能力があり、心霊現象を専門に扱う探偵・濱地健三郎とその助手・志摩ユリエが様々な怪異に相対していく連作短編集…

有栖川有栖『幽霊刑事』[新版]のススメ~

こんばんは、紫栞です。今回は有栖川有栖さんの『[新版]幽霊刑事』をオススメしたいと思います。 新版こちらは『幽霊刑事』と書いて「ゆうれいデカ」と読ませるタイトルの作品。 連載されたのは1999年~2000年で、その後2000年~2003年の間に講談社から単…

『カナダ金貨の謎』感想 有栖川版国名シリーズ第10弾!

こんばんは、紫栞です。今回は有栖川有栖さんの『カナダ金貨の謎』をご紹介。 【作家アリスシリーズ】(火村英生シリーズ) www.yofukasikanndann.pink のなかの講談社で刊行している“有栖川版国名シリーズ”第10弾です。 www.yofukasikanndann.pink 2019年9月…

『狩人の悪夢』ネタバレ・解説 ファン必読の長編!

こんばんは、紫栞です。今回は有栖川有栖さんの『狩人の悪夢』をご紹介。 あらすじミステリ作家の有栖川有栖は、人気ホラー作家・白布施正都と出版社の企画で対談をした際、京都・亀岡にある白布施の家、「夢守荘」に遊びにこないかと誘われる。なんでも、“…

『ABCキラー』あらすじ・解説 ドラマ前におさらい!

こんばんは、紫栞です。有栖川有栖さんの【作家アリスシリーズ】(火村英生シリーズ) www.yofukasikanndann.pink を原作としてドラマ化された『臨床犯罪学者 火村英生の推理』の新作が『臨床犯罪学者 火村英生の推理2019』と銘打たれて単発スペシャルドラマと…

『海のある奈良に死す』ネタバレ・感想 今となっては映像化不可能?な長編。

こんばんは、紫栞です。今回は有栖川有栖さんの『海のある奈良に死す』をご紹介。 あらすじ「行ってくる。『海のある奈良』へ」推理作家である有栖川有栖は、半年がかりで書き上げた長編小説の刊行を前に神田神保町にある出版社・珀友社にやって来た。応接室…

『こうして誰もいなくなった』有栖川有栖作品を知れる14編!

こんばんは、紫栞です。今回は有栖川有栖さんの『こうして誰もいなくなった』をご紹介。 祝!30周年こちらは今月の6日に刊行された有栖川さんの小説本。装丁がかわいくってミステリアスで絵本みたいな雰囲気。裏表紙もカバー下もかわいいです。比較的シリ…

『ダリの繭』(作家アリスシリーズ) あらすじ・ネタバレ感想

こんばんは、紫栞です。今回は有栖川有栖さんの『ダリの繭』をご紹介。 あらすじ推理作家の有栖川有栖は自身の最新作の完成と、犯罪学者の友人・火村英生の誕生日を祝して料理店でささやかな宴をしていたところ、宝石チェーンの名物社長・堂条秀一を見かける…

『インド倶楽部の謎』感想 "有栖川版"国名シリーズ、13年ぶりの第9弾!

こんばんは、紫栞です。今回は今月の7日に発売された有栖川有栖さんの『インド倶楽部の謎』をご紹介。 あらすじ神戸の異人館街の外れ。〈インド亭〉と呼ばれる屋敷では、家主である実業家の間原郷太を中心に毎月一度、インド好き同士の七人が集まり例会と称…

学生アリスシリーズ(江神二郎シリーズ) 順番・概要 新作や作家アリスとの繋がりなど

こんばんは、紫栞です。今回は有栖川有栖さんの2大人気シリーズのうちの一つ【学生アリスシリーズ】(江神二郎シリーズ)の概要と読む順番をお届け。 ※2大人気シリーズのうちのもう一つは【作家アリスシリーズ】(火村英生シリーズ)ですね。↓ www.yofukasik…

有栖川有栖『幻想運河』あらすじ・感想

こんばんは、紫栞です。有栖川有栖さんの『幻想運河』を読んだので、感想を少し。 あらすじ大阪――警邏中の巡査は一人の不審な男に声をかける。男は三十歳前後、真ん中で分けた長めの髪を風になぶられながら、手中の新聞紙の包みをひどく思いつめた表情で凝視…

作家アリスシリーズ(火村英生シリーズ)漫画まとめ 5冊一挙紹介!

こんばんは、紫栞です。今回は有栖川有栖さんの『作家アリスシリーズ』(火村英生シリーズ) www.yofukasikanndann.pink のコミカライズ作品をまとめたいと思います。 『作家アリスシリーズ』は一部作品が漫画家の麻々原絵理依さん作画であすかコミックDXか…

『濱地健三郎の霊(くしび)なる事件簿』有栖川有栖新シリーズ! 感想・概要

こんばんは、紫栞です。今回は有栖川有栖さんの新シリーズ『濱地健三郎の霊(くさび)なる事件簿』をご紹介。 装丁からミステリアスで良い。中身の内容にマッチしていますね。30パーセントくらいは装丁につられて買いました(笑)幽BOOKSから刊行の単行本はデ…

『幻坂』(まぼろしざか) 感想 天王寺七坂が舞台のお話9編

こんばんは、紫栞です。今回は有栖川有栖さんの『幻坂』(まぼろしざか)をご紹介。 こちらは大阪の天王寺区にある【天王寺七坂】を舞台にした短編集。有栖川さんは世間一般には本格推理小説のイメージが強いですが、この本は怪談集です。 第5回大阪ほんま本…

有栖川有栖『国名シリーズ』まとめ 順番・概要 

こんばんは、紫栞です。 今回は有栖川有栖さんの『国名シリーズ』についてのアレコレをご紹介。 有栖川有栖【国名シリーズ】とは 主に小説家のアリスを語り手に臨床犯罪学者(アリスの作った造語)の火村英生を探偵役とする『作家アリスシリーズ』(火村英生…

有栖川有栖『46番目の密室』 あらすじ・感想

こんばんは、紫栞です。 前回の記事で有栖川有栖さんの「作家アリスシリーズ」の紹介をしましたが www.yofukasikanndann.pink 今回はそのシリーズ第一作目の『46番目の密室』のご紹介をしたいと思います。 あらすじ クリスマス、今までに45の密室トリックを…

有栖川有栖 作家アリスシリーズ(火村英生シリーズ)概要・順番

こんばんは、紫栞です。 今回は有栖川有栖さんの作家アリスシリーズ(火村英生シリーズ)の概要と読む順番をお届け。 『臨床犯罪学者・火村英生の推理』の題名で2016年に実写ドラマ化されたシリーズです。 今回の記事ではドラマには触れずに、あくまで原作小…

有栖川有栖『作家小説』 解説・感想

こんばんは、紫栞です。 小説を読んでいるとまずはその物語に魅了されるのは勿論ですが、ふとそのお話を書いている作者本人の事が気になりだし、さらには“作家”という職業の実態や日常がどんなものなのか知りたい!のぞき見してみたい!という思いが込み上げ…