夜ふかし閑談

夜更けの無駄話。おもにミステリー中心に小説、漫画、ドラマ、映画などの紹介・感想をお届けします

京極夏彦 作品一覧・特徴 ※随時更新

こんばんは、紫栞です。

今回は作家・京極夏彦さんをご紹介します。

私はですね、京極夏彦作品が大大大好きでして!一番好きな小説家さんなのです。私の読書人生が始まったのは京極作品に出会ってしまったせい・・・もう人生を変えた作品といっても過言ではない。私にとっては運命の作品なのです。

 

京極夏彦といえば「ああ、あの馬鹿みたいにぶ厚い本書く人?」ってな認識をしている方が多いと思います。もう作品の内容云々の前に本がぶ厚い事自体で批判されたりしていまして(^_^;)レンガ本、鈍器、凶器に使える、枕にして寝られる・・・等々さんざん言われています。

かく言う私も京極本を長時間読んでいると手首痛めるし、横になりながら顔の上に持ってて、落としたとき鼻や顎を強打したりだとか、公共の場で読んでたら周りに変な目で見られたりしてきました(笑)まぁ京極さんは1000ページ越えが基本ですからね。辞書レベル。「読むの大変そう・・・」と、二の足を踏む人が多いんですが、、、が、しかし!大丈夫です。読めます。何故って面白いから!

 

私自身、京極作品に出会う前は小説って全然読まない人間だったんですが、読み始めたら止まらなくなりまして、はまった当初は鞄に本入れていても重さ感じてなかったし(マジで)前記した“公共の場での周りの目”もなにも気にせず(と、言うか見えてなかった)食事中も読んでいて親に「あんたどうしちゃったの?いきなりそんな読書家になっちゃって」と驚かれ(呆れられ)たりしました。 ええ、それこそ憑き物に憑かれたようになっていたんですよ・・・拝み屋よんできて~!みたいな。恐るべし、京極夏彦・・・

 

作品一覧
百鬼夜行シリーズ

 

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姑獲鳥の夏』(うぶめのなつ)
魍魎の匣』(もうりょうのはこ)
狂骨の夢』(きょうこつのゆめ)
鉄鼠の檻』(てっそのおり)
『絡新婦の理』(じょろうぐものことわり)
『塗仏の宴』(ぬりぼとけのうたげ)
陰摩羅鬼の瑕』(おんもらきのきず)
邪魅の雫』(じゃみのしずく)

 

百鬼夜行シリーズの短編集
百鬼夜行―陰』
百鬼夜行―陽』

 

百鬼夜行シリーズのスピンオフ
榎木津が主役のもの
『百器徒然袋―雨』
『百器徒然袋―風』

多々良とその相棒、沼上の“妖怪馬鹿コンビ”二人による妖怪珍道中。
『今昔続百鬼―雲』

 

巷説百物語シリーズ

 

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巷説百物語
『続巷説百物語
後巷説百物語
『前巷説百物語
『西巷説百物語

 

江戸怪談シリーズ

 

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嗤う伊右衛門
『覘き小平治』
『数えずの井戸』

 

ルー=ガル―シリーズ
『ルー=ガル 忌避すべき狼』
『ルー=ガル インクブス×スクブス 相容れぬ夢魔

 

豆腐小僧シリーズ
豆腐小僧双六道中』
豆腐小僧双六道中 おやすみ』
豆腐小僧 その他』

 

書楼弔堂シリーズ
『書楼弔堂―破曉』
『書楼弔堂―炎昼』

 

ギャグ小説 ※キャラクターが繋がっている
『どすこい』
『南極(人)』

 

三冊にわかれている長編
『虚実妖怪百物語 序』

 京極版妖怪大戦争。実名で色々な方々が出てきます。実話っぽい箇所がいっぱいありますが『フィクションなので関係ありません。関係ないことにしておいてください。』とのこと。マニアックなネタが多いですね。今のところ京極さん史上最長の小説作品です。長すぎて三冊にわけての刊行。

虚実妖怪百物語 序 (怪BOOKS)

虚実妖怪百物語 序 (怪BOOKS)

 

 


『虚実妖怪百物語 破』

 

虚実妖怪百物語 破 (怪BOOKS)

虚実妖怪百物語 破 (怪BOOKS)

 

 


『虚実妖怪百物語 急』

 

虚実妖怪百物語 急 (怪BOOKS)

虚実妖怪百物語 急 (怪BOOKS)

 

 

 

シリーズになる
『ヒトでなし 金剛界の章』

まだ一冊しかでてないですが、シリーズ ものです。続きは何時出ることやら・・・。

前代未聞のエンターテインメント小説。ジャンル分けが出来ないですね。“ヒトでなし”が意図せずに人を救っていくお話。展開の予測がまったくつかない。この一冊も意外な展開の連続でしたが、続きがどうなるのかも予想がつかないですね。続き読みたい!

ヒトでなし 金剛界の章

ヒトでなし 金剛界の章

 

 


シリーズ外作品

『旧怪談』

“談”がついてる以下の五冊は怪談専門誌『幽』で連載されているものを纏めた本。いずれも短編集です。最初の『旧怪談』は江戸時代の書物『耳袋』の記事に材を採っています。その後の四冊は京極さんの“怪談”に特化した短編集。かなり怖いのもありますぞい。

 

旧談 (角川文庫)

旧談 (角川文庫)

 

 

『幽談』

 

 

『冥談』

 

 

『眩談』

 

眩談 (幽BOOKS)

眩談 (幽BOOKS)

 

 

『鬼談』

 

鬼談 (幽BOOKS)

鬼談 (幽BOOKS)

 

 

『厭な小説』

 タイトルの通りの内容。本当にいや~な短編小説が並んでいます。連作短編ですね。“厭”をとことん追求した1冊。文庫版はどうかわからないですが、単行本の方だとデザインにもいや~な仕掛けが施されています。この本に入っている「厭な扉」はフジテレビの『世にも奇妙な物語』で2010年にドラマ化されました。

厭な小説 文庫版 (祥伝社文庫)

厭な小説 文庫版 (祥伝社文庫)

 

 

『死ねばいいのに』

 タイトルが話題になりましたね。発売当初、広告を載せるのを断られたとの逸話があります。小説の内容はタイトルから安易に連想出来るようなモノでは無いですよ。

会話でお話が構成されているので、ほぼほぼカギカッコです。私はカギカッコ大好き人間なので(笑)大変面白く読みましたが、人によっては読みづらく感じるかも知れません。個人的にはすんごく好きな作品で一気読みしたし、多大な感銘を受けたのですが、世間的には賛否が分かれる作品みたいです。何故だ。

文庫版 死ねばいいのに (講談社文庫)

文庫版 死ねばいいのに (講談社文庫)

 

 

『オジいサン』

 なにも起こらない小説。ホントに何も起こりません(笑)

オジいサン (中公文庫)

オジいサン (中公文庫)

 

 

『虚言少年』

 

虚言少年 文庫版 (集英社文庫)

虚言少年 文庫版 (集英社文庫)

 

 

 

柳田國男×京極夏彦
遠野物語remix』

 

遠野物語remix

遠野物語remix

 

 


遠野物語拾遺retold』

 

 

 

 

 

文章の特徴

私的に感じるのは演出力がもの凄く高い事。

セリフの言い回しや場面の見せ方が劇的で、読んでいて良い意味で追い込まれていく感じ「お、おおお!おお~!」みたいな(笑)読者が頭の中で無意識に演出過多気味になると言うか、脳内でかってにカメラワークやセリフの間を決め込んでしまう・・・どの小説家のどの作品でもそういった部分はあるのですが、京極さんの文章はよりハッキリ思い描けてしまうのですね。

あと、人物の感情の揺れ動き、特に人が“おかしくなる瞬間”の場面は読んでいて引き込まれます。感情の波が押し寄せてくるんです「ぐぁぁぁ~!」みたいな(説明能力皆無でスマン・・・^_^;)

以上などの点のせいで、実写化されると何だか期待外れというか、肩すかしな感じを受けてしまうんですよね~。

「え、ここはもっとこうさぁ・・・」とか「いや、こんなアッサリした場面じゃなかったよね?」とか「この人もっと怒り爆発してたでしょ?」等々・・・

一応私は京極さんの実写映像化作品は全て観ているのですが、どうも毎回原作に比べると迫力不足感が否めません。「みんな原作読んで!」と、声を大にして言いたくなります。

あと、読んでいてリズムが良いと感じます。一行読み始めるとサササ~と進んでいく。 改行が多いんですが、これは悪戯にページ数をかさ増ししようとかそう言うんでは無く(ええ、無く!)文章の並び自体がレイアウト的要素を持って配置されているから。文庫化などのたびに文章がページを跨がないように修正するのは京極ファンには有名な話ですが、これも文章自体が一種のデザインとして考えられているからなんですね(あと勿論読者への配慮)

オノマトペが多用されているのも特徴ですね。場面の雰囲気がダイレクトに伝わってきます。これが演出力の強い文章って話に繋がっていくのですが。

 

京極さん自身が『通俗娯楽作家』と仰っているように、作品のほとんどは娯楽に特化して描かれています。 弁舌だけで相手を屈服させることが出来るシーンは読んでいてとても痛快です。読者が「こいつの言ってる事、やってる事おかしい」って感じる箇所を小説内の登場人物がハッキリ指摘し、読者が思っている以上に理路整然と否定していく様はもうお見事!カッコイイ!惚れる!!(ちなみに、私は永遠の中禅寺ファンです)

嫌なヤツが必ず痛い目にあうのも京極小説の良いところ。ものによってはそうじゃないのもありますが。しかし、スケベが必ず痛い目にあうのはほぼ100%じゃないかと。女性的にはコレ、かなり気分良いです(ふふふ)

 

だから読みやすい!ページ数がどんなに多くても苦にならないのです! 京極ファンは本がぶ厚ければぶ厚いほど喜びますから。さぁ、貴方もこの領域に!

 

ああ~~他にも好きなとこ挙げていくときりないんですが・・・それらはまたシリーズ毎の紹介のときに書こうと思います。

 

ここまでお付き合い下さり、ありがとうございました。

 

ではではまた~

 

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