夜ふかし閑談

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米澤穂信【氷菓】「古典部シリーズ」順番・登場人物・概要まとめ

こんばんは、紫栞です。

今回は米澤穂信さんの「古典部シリーズ」をご紹介。

〈古典部〉シリーズ(文庫版)セット

 

古典部シリーズ」は米澤さんのデビュー作『氷菓』を第一作目として現在六冊まで刊行されているシリーズ。

氷菓』のタイトルで2012年にアニメ化もされました。そしてなんと、同じく『氷菓』のタイトルで今年実写映画化されるようです。なので映画化前に少しまとめておこうかと思います。

 

古典部シリーズ』とは

いわゆる“日常の謎”ものミステリーの代表的作品です。人が死なないミステリー。そして青春小説でもあります。

舞台は神山高校「古典部」。そこの部員の男女4人が学生生活を過ごすうえで直面する様々な謎に挑んでいきます。

 

主な登場人物

折木奉太郎(おれき ほうたろう)

このシリーズでの主人公で探偵役。「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければならないことなら手短に」をモットーとする“省エネ”主義。アンニュイ系男子(?)。

本人は灰色の高校生活を謳歌しようとしていたのだが、異国からの姉のアドバイス(脅迫)に従って古典部に入部したことで最近この主義が揺らいできてしまっている。学校の成績は特別良いわけでは無いが(まぁ進学校なんだけど)本人も無自覚に推理力が高く、結果的にいつも成り行きで謎を解明している。お話が進むに連れて皆に「こーいうの得意だろ?解けよ」ってな感じでモロに推理力をあてにされ始める。千反田に弱い。

 

千反田える(ちたんだ える)

古典部部長(部員は皆同級生だが)。穏やかな物腰と丁寧な言葉遣い、清楚で整ったいかにもお嬢様な容姿(実際に名家のお嬢様)。しかし、その見た目に反して好奇心オバケ。毎回わたし、気になりますとのお決まりのセリフを吐いては省エネ主義のはずの奉太郎を推理の土壌に引きずり出す。ある意味“省エネ主人公”にはピッタリなヒロイン。

少し鈍感でホワッとしている。成績優秀。五感に優れ、記憶力も良い。パーソナルスペースが狭く、周りを(主に奉太郎を)無自覚にドギマギさせる。名家のお嬢様故の悩みを抱えている。

 

福部里志(ふくべ さとし)

奉太郎の友人でつられて古典部に入部。手芸部と兼部で総務委員にも所属しているので何かと忙しい。非常に社交性の高い男子。身長は160㎝と小柄。 雑学王でとにかく色々な知識を持っているが「データベースは結論を出せない」が口癖というかモットーで、推論の組み立ては他に(主に奉太郎に)丸投げ気味。

表面上はいつも楽しそうにしているが、自身の性格への葛藤(?)などがあって実は悩ましい所もある(読者的には「深く考えすぎなんじゃないか」といった印象を受けますが・・・)。そんなこともあってか摩耶花からの求愛もはぐらかし続けていた。いつも巾着袋をぶら下げており、減らず口がトレードマーク。

 

伊原摩耶花(いばら まやか)

里志が好きで後を追って古典部に入部。漫画家志望で漫画研究会と図書委員に所属。小柄で童顔なかわいらしい容姿に似合わず、性格は厳しめで毒舌家(特に奉太郎にはあたりがキツい)他人に厳しく、自分にも厳しい。「アクは強いが根はいいやつ」。その性格故か漫画研究会とは何だか色々と衝突がある。

奉太郎とは小学校から同じクラスで長い仲だが、中学生のときの“ある事件”や奉太郎の積極性に欠ける性格に反発心があり冷ややかな態度をとっていたが、古典部に入部してからの事件の数々を通じて奉太郎への認識を改めてきたようで態度も軟化しつつある。

 

刊行順

氷菓』(連作短編)

 

氷菓 (角川文庫)

氷菓 (角川文庫)

 

 

www.yofukasikanndann.pink

 

 三十三年前の『氷菓』という題名の文集に秘められた謎に迫るお話。

 

愚者のエンドロール』(長編)

 

愚者のエンドロール (角川文庫)

愚者のエンドロール (角川文庫)

 

 文化祭に出展するクラス製作の自主映画は様々な謎を残したまま尻切れとんぼで終わっていた。この映画の”結末探し”をするお話。

 

クドリャフカの順番』(長編)

 

クドリャフカの順番 (角川文庫)

クドリャフカの順番 (角川文庫)

 

 やっとこさの文化祭当日のお話。なんか色々起きる(笑)古典部メンバー4人皆の視点が入ります。

 

遠まわりする雛』(短編集)

 

遠まわりする雛 (角川文庫)

遠まわりする雛 (角川文庫)

 

 ●やるべきことなら手短に

●大罪を犯す

●正体見たり

●心あたりにある物は

●あきましておめでとう

●手作りチョコレート事件

遠まわりする雛

の7編収録。

 

『二人の距離の概算』(長編)

 

ふたりの距離の概算 (角川文庫)

ふたりの距離の概算 (角川文庫)

 

 折木達は二年生に。古典部への入部を取り消した大日向友子の心変わりの真相をマラソン大会を走りながら推理するお話。

 

『いまさら翼といわれても』(短編集)

 

いまさら翼といわれても

いまさら翼といわれても

 

 ●箱の中の欠落

●鏡には映らない

●連峰は晴れているか

●わたしたちの伝説の一冊

●長い休日

●いまさら翼といわれても

の6編収録。

 

現在出ているのはここまで。

米澤さんはあまり量産型の作家さんではないので、いつも新刊が出るまでジリジリと待たされます(私はそんな作家ばっかり好きなんですが・・・^_^;)シリーズ外の作品も面白くってその度評価も高く、出すたびにヒットを飛ばしているイメージがありますね。私も出れば必ず新書を買う大好きな作家さんの内の一人です。

 

しかしまぁ、米澤穂信入門編としてオススメするのは「古典部シリーズ」からですね。 『氷菓』は奉太郎達が高校に入学したてのところから始まります。米澤さんが言うにはシリーズは高校卒業まで続く予定らしいです。で、最新刊の時点で高校2年の夏休みを迎えていますので、今後はおのずと皆の進路などのお話が出てくるのが予想されます。そしてラブは進展するのか・・・。わたし、気になります

 

まぁ気長に新刊を待つとしますか。

 

ではではまた~