夜ふかし閑談

夜更けの無駄話。おもにミステリー中心に小説、漫画、ドラマ、映画などの紹介・感想をお届けします

『犯人たちの事件簿』5巻 歴史的奇行が見られるスピンオフ

こんばんは、紫栞です。
今回は【金田一少年の事件簿】シリーズのスピンオフ漫画金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿(5)』のご紹介と簡単な感想を少し。

金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿(5) (講談社コミックス)

今回の表紙絵はKC11巻のパロディ。

金田一少年の事件簿 (11) (講談社コミックス (2106巻))

 

前巻で”大物犯人”を出したものの、

 

www.yofukasikanndann.pink

 

今回も通常運転通で、金田一少年に謎を解かれてしまった犯人たちの物語が展開されますよ。5巻に収録されているのは『黒死蝶伝説殺人事件』『飛騨からくり屋敷殺人事件』『怪盗紳士の殺人』の三つの事件と、巻末に作者の船津さんの「華麗ならぬ仕事場日記」3ページを収録。

 

 

 

 

 


ファイル12「黒死蝶伝説殺人事件」(本家ではファイル16)

 

 犯人:小野寺将之
5巻目ともなると切り口が色々と出て来るもので、この事件では本格推理物の定番「読者への挑戦状」が1ページ目にあります。1ページ目に挑戦状があるのはかなり斬新ですが、挑戦状の内容は頭に輪っかつけた小野寺さんが「果たして僕は金田一少年に勝てたのでしょうか?」というもので、まぁ出オチですね。
巻末の「華麗ならぬ仕事場日記」でも書かれていますが、「黒死蝶伝説殺人事件」では「悲恋湖伝説殺人事件」で爆死したと思われていた犯人・遠野英治に激似な男が登場します。コレが遠野と同一人物なのかどうかは実は作中では確りと明記されていなかったんですね~。私は完全に遠野のつもりでいたんですけど・・・。
この事件では蝶の生態を利用してのトリックが多用されているということで本家では解決編でカラーページが出て来たのが当時はちょっとビックリだったんですが(理科の教養漫画みたいでね)、このスピンオフでも御丁寧にもカラーページをやってくれていました。凄い(^o^)
黒死蝶伝説って犯人の小野寺さんはかなり失策が多かったんだというのを読んでいて思い出しました。「カリマイナチウス」とか揚羽さんにいきなり告白するのとか。作中でも“歴史的奇行”と書かれていましたが、本当にそう思ったなぁ私も、本家読んだ当時は。金田一にコンタクトケース目撃させるための行動にしか見えなくってひたすら不自然でした。
「いや・・僕が何してんの?」「どう考えてもどうかしてる」が凄い笑えました。

 

 

 

 

 

 

 


ファイル13「飛騨からくり屋敷殺人事件」(本家ではファイル9)

 

 犯人:紫乃・仙田猿彦
猿彦は途中で殺されてしまうので犯人の印象が薄いですが、共犯者ものの「飛騨からくり屋敷殺人事件」。印象は薄いものの、紫乃さんよりもよっぽど行動していて負担が重い猿彦。犯人視点だと猿彦の方がいかに大変だったかが分かりますね。犯人としての志が低い(?)せいか、ミスを連発。共犯者選びに失敗してるな感が否めない結末となっています。
紫乃さんって本家だとド迫力だったんですよねぇ。読み返して「コレ、演技だったのか・・・」と思うと凄まじい。
飛騨からくり屋敷は本家だと人間関係がかなり複雑で横溝正史作品へのオマージュ色も強いのですが、

 

www.yofukasikanndann.pink

 

 

www.yofukasikanndann.pink

 

スピンオフだと全面的に触れられていませんね。解決編がいったん金田一が村から退場した後に戻ってくるというもので当時ドラマ観てたときとかも「ちょっとひねったパターンだな」と思った記憶が。

 

 


ファイル14「怪盗紳士の殺人」(本家ではファイル13)

 

 犯人:和泉さくら
「怪盗紳士の殺人」は【金田一少年の事件簿】シリーズでは珍しく、殺人が起きるまでが結構長かったんですよね。脇役が盗み働いたり本物の怪盗紳士が出て来たりで、犯人の和泉としては本当にトラブル続きだったのがよく分るスピンオフになっています。殺人を犯す前からハプニング対処にかなり費やされていてご苦労さまな感じ。
まぁ殺人を犯すイメージのない怪盗紳士の名前を利用して殺人を犯そうというのが無謀なんですけどね。このスピンオフの作中でも書いていましたけど、根本的な問題ですよ。本物の怪盗紳士が扮していた醍醐真紀について何かあるかなと思っていたのですが、スピンオフではさほど触れられていませんでしたね。和泉が金田一のこと好きだったというのも完全無視です。まぁシリアス面はあえて完全排除のスピンオフということで。
しかし、髪の毛切って誤魔化そうとするの、ちょっと無理がありますよね・・・。

 

 

 

 

 

そんな訳で、5巻も懐かしさが込み上げながら楽しく読めました。個人的に特に「黒死蝶伝説殺人事件」が読んでいて当時のことを思い出してかなり懐かしくって面白かったです。

次巻は異人館ホテル殺人事件』『墓場島殺人事件』『速水玲香誘拐殺人事件』を収録予定で発売は2019年夏ごろとのこと。

速水玲香誘拐殺人事件』をやったらこのスピンオフ漫画は・・・どうなるんでしょう?気になりますね(^^)


ではではまた~

 

 

 

www.yofukasikanndann.pink

 

 

www.yofukasikanndann.pink