こんばんは、紫栞です。 湊かなえの『リバース』読みました。読んじゃいました。
今TBSでドラマやっていますね。
湊かなえさんの本は『望郷』ぐらいまでは新書出るたび買っていたんですが、湊さんは本が出るペースが速くって追いつけなくなり、最近のは本屋で見かけて気が向けば買うって感じでした。だからドラマ観るまでは『リバース』も読んでなかったんですよね。今回ドラマ観て気になってしまって購入(うまい具合に踊らされてるのは承知です)
読んだ。で、感想なんですが・・・最後の一行!この本はコレに全て持って行かれますね。絶対後ろからパラパラめくっちゃダメな本だわ。
終章前に明かされる真相は読んでて何となく予想ついたんですけどね。「え?このまま穏やかに終章なのか・・・?湊さんの本なのに?」と、思っていたら最後の最後で爆弾が。さすが湊かなえ。終盤で読者を驚かしますねぇ。期待を裏切らないですね“イヤミス女王”として。
あと出てくるコーヒーが美味しそう。蜂蜜入れて飲むのちょっとやってみたい(^o^)
あらすじ
深瀬和久はうまいコーヒーをいれることだけが取り柄の平凡なサラリーマン。ある日恋人のもとに「深瀬和久は人殺しだ」という告発文が届く。深瀬は話し始める、大学のゼミ仲間との旅行で起こった悲劇、親友の広沢由樹の死について。そして告発文はあのときのゼミ仲間のもとにも送られてきて――。 はたして告発文の送り主は誰なのか?親友の死は本当に事故だったのか?そして親友はどのような人物だったのか?“広沢由樹のことを知りたい”深瀬は広沢由樹の人生を遡っていく。
このお話は実は友情が大きなテーマ。自分は親友だと思っていたが、相手もこちらと同じように自分を親友と思ってくれていたのか?深瀬は広沢の過去を調べ、広沢の周り人たちの話を聞きながら広沢の友情に対しての真意を探ろうとするのです。
ドラマに比べると原作は大分シンプルなお話です。深瀬の“親友追求”がメインで他の要素はあえて省かれている感じ。
連ドラはお話がかなり膨らましてありますね。登場人物も増やされているし、人物描写も掘り下げられているし、事件自体もミステリアス度が上がる変更がされています。まぁ原作の通りにやったら二時間あれば余裕で終わる長さですからね。 私はこのドラマ、良いと思いますよ。原作の話が丁寧に、より深く描かれていると思います。特にゼミ仲間の三人は原作ではかなりアッサリしたもんですからね~家族とか別に出てこないし。
過去の事件が夏から冬に変更されてるのも個人的には好き。あの雪景色が事件をより印象的なものにしてますね。
オリジナル部分が多いので、原作読んでもドラマはドラマでどんな展開するか予想出来ないです。原作読んじゃっても楽しめると思いますよ。
私的には主人公の深瀬、ドラマの方が好感持てるかな~と思います。役者さんの演技に依るところも大きいと思いますけど。原作の深瀬は劣等感や自己正当化の感情が強くって読んでて結構反発心が(^_^;)もちろん終盤に進むにつれて変わっていくんですけどね。変化を明確にするためにそうなっているのだと思います。
あとコレ、どーでもいいことなんですけど、ドラマの第四話で深瀬ノートに字書いていましたね。観てて「あ、そのような字をお書きになるのですね・・・」とか思ってしまった(笑)因みにあのノート、原作でも出てきます。重要アイテム。
原作はラストがね・・・「オイオイ、この後どーなるのよ?」ってとこでブツ切りになっているんですが、ドラマではこのラストのその後が描かれるんだそーな。う~ん・・・どーすんだ?興味ぶかぁい!ですね。
そんな訳で、ドラマからもますます目が離せません!
またドラマ観てて気になるとこあったら記事書こうと思います。
ではではまた~