こんばんは、紫栞です。
高田崇史さんの『QED 六歌仙の暗号』を読みました。ので簡単に感想をば。
全19巻からなるQEDシリーズの二作目です。「QED」ってのは“証明終了”って意味ですね。
あらすじ
七福神に関する論文は、一切禁止する――。
三年前に起こった一連の事件以来、明邦大学文学部では『七福神』はタブーとされていた。そのことを承知の上で、明邦大学文学部四年の斎藤貴子は亡くなった兄の意思を引き継ぐべく『七福神』をテーマにした卒論を書く決意をする。なんとか卒論を書く許可を得た貴子は大学の先輩である棚旗奈々を通じて同じく同大学先輩の桑原崇、通称タタルに協力を求める。三人で京都に向かい調査を開始するが、その一方で明邦画大学では立て続けに怪死事件が。
はたしてこれは『七福神の呪い』の仕業なのか?タタルが「七福神」「六歌仙」そして事件の真相を解き明かす!
この『QEDシリーズ』はいわゆる“うんちく小説”ですね。読みながら色々な知識を得ることが出来ます。探偵役のタタルさんは薬剤師ですが(因みに奈々も薬剤師。薬剤師設定ってなんだか珍しいですよね)、膨大な知識量で、歴史、古文、人物の秘められた謎を解いていきます。殺人事件の解決も勿論しますが、メインはそちらの方って感じですね。
私はこの『六歌仙の暗号』と第一作目の『百人一首の呪』の二冊しかまだ読んでいません。
『百人一首の呪』は友達にプレゼントされた本でしたが、残念なことに私は百人一首にまるで興味が無い(スミマセン・・・)ので読み切るのには結構時間がかかりました(^_^;)「百人一首のターンなげぇな」と読みながら思ってしまい・・・。あたりまえだ、それがメインなんだからって感じなんですが。
しかし、ちょっとでも興味のあるモノが題材なら楽しく読めるし知識も得られて良いなぁって事でシリーズを読み進めようと思った次第です。だから、やっぱりありがとう友よ。
『六歌仙の暗号』は七福神と六歌仙の謎が主ですね。六歌仙は全く知らない私ですが、七福神は実家にもらい物の絵が幼少期から飾ってあったので、「百人一首よりは興味あるぜ!」ってな心持ちで読みました。
結果としては第一作目より個人的に楽しく読むことが出来ました。七福神と六歌仙にそのような繋がりが・・・驚きです。
殺人事件の方も『百人一首の呪』では殺人事件はほんのオマケ感が強かったんですが、こちらのお話では事件と七福神・六歌仙の謎が大いに関係していて、まさに「七福神」「六歌仙」の謎を暴いた先に浮かび上がる事件の真相!なのが良かったです。
伏線の張り方や被害者の死に際のメッセージも綺麗に符合していてお見事。結末はかなり悲惨ですが・・・「家」に飼われる家人達。そういう選択しか出来ないのか・・・と思ってしまいます。
事件に関係なく気になる所といえば、タタルさんが何でも無いことのように飲酒運転しており、それを周りの人間もあまり強く止めない所ですね。むっか~しは飲酒運転にそこまでの規制はなかったみたいですが、この本が発行されたのは1999年ですからね。十分うるさかったときですよ。飲酒運転ダメ!絶対!!
あと奈々ちゃんのリアクションが「まあ!」とか「もうっ!」とか若いのになんとも古風(?)でちょっと可笑しい(笑)地の文で結構身も蓋もないツッコミしているのも読んでいてウケる。
友達はこのQEDシリーズを読むとお酒が飲みたくなる~と言っていました。なるほど、確かに一作目、二作目共にお酒の描写が事細かに。タタルさんはお酒に詳しく、そして強い・・・でもだからって飲酒運転はダメよ!(二回目)
私は今、シリーズ第三作目の『ベイカー街の問題』を読み始めたところです。シャーロック・ホームズがテーマの本ですね。QEDシリーズではこれが一番読みたかった本です。ホームズは全巻読んで知っているんでね!さぁこい!!(なにが)
これも読み終わったらまた感想書こうと思います(^_^)
読み終わりました↓
ではではまた~