こんばんは、紫栞です。
ただいま上映中の映画『斉木楠雄の際Ψ難』(さいきくすおのサイなん)を観てきました~。
せっかくなので少し感想をば。
『斉木楠雄の際Ψ難』は週刊少年ジャンプで連載中の漫画です。
私は原作の読者なのですが、超能力がテーマの作品は“どのように能力を生かすか”が描かれるのが常ですが、この作品は“いかに能力を隠すか”に主人公が駆使している様子が描かれているのが秀逸なギャグ漫画。
このたび福田雄一監督で実写映画化されました。福田監督は『銀魂』に続いての劇場作品ですね~。
この『斉木楠雄の際Ψ難』の映画化は福田監督自身の持ち込み企画なんだそうな。
同じジャンプ連載漫画の実写映画で公開期間が近く、しかも同じ監督なので、『銀魂』と地続きな感じで観てしまいますね。それでなくても福田監督作品は特色が強いですから・・・(^^;)
『銀魂』に対し、こちらの『斉木楠雄の際Ψ難』はシリアスなシーン一切なしの、全シーンギャグのみのコメディ映画です。笑うためだけに観る映画ですね。まったく中身の無い“笑い”のみの映画という前提で作られたものなので、もはやストーリーが~うんだらかんたら~と文句を言うのは間違いです。笑えればそれでいい。なので、何も考えずに気楽に観るのが正解だと思います。まぁそんな映画があっても良いじゃないの(^_^)
以下ネタバレ~(を、気にするような映画ではないですが)
全体的に再現率が高いです。
原作では主人公の斉木君(山崎賢人)は狂言回しの役で、実際に喋る箇所は省略されているので映画ではどうするのだと思っていましたが、普通に喋っていました。登校して、教室でクラスメイトと一般的な雑談するのが原作読者からすると最初だいぶ違和感ありましたね(^^;)ピンクの頭より違和感がある。ピンクの頭、実写でやったらさすがに変だろうと危惧していたのですが、見ていると慣れてくる・・・と、いうか、むしろ“様になっている”ように感じてくるから不思議。福田ワールドのなせるワザかしら。
燃堂(新井浩文)は特殊メイクのかいもあって、38歳にして完全に原作のビジュアルを再現していましたが、中身は原作とはちょっと違う感じですね。あんなに無気力っぽいキャラクターじゃないんですけど・・・。
海藤君(吉沢亮)は中二病全開でした。原作ではヘタレ部分と半々(?)に描かれているのですが、この映画ではとにかくダークリユニオン一色。演じきった吉沢さんは凄い。
窪谷須(賀来賢人)は原作そのまんま。予想より出番多くて良かった(笑)賀来賢人さんの期待通りのコメディ演技が観られて個人的には満足です。
灰呂(笹原秀幸)はどうしても修造さん・・・とか思ってしまいますが(笑)原作の灰呂を見事に再現なさっていましたよ~。
福田作品常連のムロツヨシさんと佐藤二朗さんも出演場面は少ないですが、さすがの存在感でした。
この映画はラブストーリーとして作ったとのことで、照橋さん(橋本環奈)が全面に押し出された内容になっています。照橋さんの出番が多く、かなりのセリフ量でビビります(ちょっと独特の声していますよね)。橋本環奈ちゃんの変顔にもビビりますね(笑)怪演です。よくここまでさせるな~と感心します。いろんな意味で「おっふ」ですね。ファンは必ず観るべき(いや、観ない方が良いのかな?)
照橋さんが可愛いのはもちろんですが、ママ(内田有紀)も可愛すぎましたね。パパ(田辺誠一)と共にもうちょっと登場してほしかったな~(^_^)
文化祭が舞台でしたが、他にも原作の様々なお話やギャグが盛り込まれていました。原作の序盤頃のエピソードが中心なので観ていて懐かしかったです。役者さんが演じることでネタがパワーアップしている箇所が多々あり、とにかく笑えました。コメディもの観ると「役者さんって、スゲぇな」としみじみと思いますよね・・・。
コメディを骨の髄まで楽しみたい人にオススメです。如何でしょう。
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- 作者: 麻生周一,福田雄一,宮本深礼
- 出版社/メーカー: 集英社
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ではではまた~