夜ふかし閑談

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『最遊記RELOAD BLAST』3巻 感想

こんばんは、紫栞です。
先日、11月29日は“いい肉の日”。そして、B’zのニューアルバム『DINOSAUR』の発売日で、峰倉かずやさんの漫画作品『最遊記』の登場人物「三蔵」の誕生日であります。
そこで今回は先月出された最新刊『最遊記RELOAD BLAST』3巻の感想を少し。

最遊記RELOAD BLAST 3巻 特装版 (ZERO-SUMコミックス)

B’zのアルバム発売日と誕生日がかぶったのが何だか嬉しいので(笑)

 

DINOSAUR (初回限定盤)(Blu-ray付)

DINOSAUR (初回限定盤)(Blu-ray付)

 

 

ノリで感想を書こうという次第です。ちなみに、八戒の誕生日9月21日はB’zの誕生日(デビュー日)でもあります。

 

 

さて、この3巻ですが。最初に4月に出るとかって発表があって、のびにのびて10月に・・・。アニメも途中でお話越しちゃったしね・・・。2巻以降の内容は録画してずっと観ずじまいにしていました。「漫画を先に読みたいのっ!」つって(^^;)
二三ヶ月延びるのはいつものことなので(まぁね・・・)最初のうちは余裕をかましていたのですが、五ヶ月目とかはさすがに心が折れてきました。「今年中はもう無理なのかも知れない・・・」と少し絶望的な気分になっていたのですが、まぁ10月終わりに無事(?)出ました。

峰倉さんのお体が第一なので、ファンとしては心が折れたって待ちますが。まぁ、アレよね、発表が早すぎたのよね。もうちょっと、こう、確実な目処が立ってからで・・・お願いします。

 

通常版と小冊子付き(特装版ってなってる方)とある。

 

最遊記RELOAD BLAST 3巻 特装版 (ZERO-SUMコミックス)

最遊記RELOAD BLAST 3巻 特装版 (ZERO-SUMコミックス)

 

 

 

最遊記RELOAD BLAST 3巻 (ZERO-SUMコミックス)

最遊記RELOAD BLAST 3巻 (ZERO-SUMコミックス)

 

 

私は小冊子付きを買いました。小冊子は美麗イラストが並んでおります。「音速で死ね」が個人的にツボにはまった(笑)漫画本体にはショートショートとキャラクター設定集も収録されています。

 

 

 

 


以下ネタバレ~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前巻までの、あらすじは
悟浄に妖怪の紋様が出る→三蔵が半分焦げる→ナタクが出て来る→独角兕(悟浄のお兄さん)が死んだ(?)

 

簡単すぎる説明ですが(ホントに)、こんな感じ。


さしあたって心配だったのは焦げた三蔵様ですが。(2巻の戦闘シーン凄かったですよね・・・)大丈夫なんですか!顔とか、顔とか、顔とか!!って、感じだったんですが(笑)


京極夏彦の『嗤う伊右衛門』で

 

嗤う伊右衛門 (中公文庫)

嗤う伊右衛門 (中公文庫)

 

 「元来お前様は人並み外れた器量良し。片目に星があるぐれえ却って御愛敬ですぜ。痘痕も笑窪の何とやらだ」
というセリフがありますが(すんごいセリフ・・・)せっかくの綺麗な面、治せるならそれに越したことはないのです。


で、まぁ普通に大丈夫だった(顔は)。長年読んでるけど、いまだに八戒の気功の限界がわからない。右腕が時間かかるって話しですが、今後関係してくるのでしょうか?アニメ最終回だと普通に右手使ってたけど(^^;)

 

 

さすがに最終章なので色々起こる。解雇されたわ。

 

 

 

ここら辺は割とコミカルに描かれていましたね。「クレジットカードなんですよ」「おめーさっきから金の話しかしてねぇだろ」の部分笑った。真顔可笑しい。八戒さんは混乱していらっしゃる(笑)
『先見』のタルチエはやっぱり幻灰の血縁者(双子?)なのね~。似てるし紋様も同じなんでそうなんじゃないかとは思っていたけど。この子カワイイ(ほんとはカワイイって年じゃないが)。
烏哭さんの話ちょろと出て来る。死なないと『三蔵』を継承出来ない、と。・・・ここら辺のこと考えると光明様ってぜってーろくな事してないんだろうなぁ~と思う。酷な事実が待っていそうですね(-_-)

 

さて、3巻の山場はケンカシーンですね。


三蔵はいつ紋様出てるの気付いたんでしょう?後部座席で寝っ転がってたときか?でももっと前からなんじゃって気もしますな。実は皆の事ちゃんと見てるってヤツ。
八戒の発言の雰囲気というか態度が、“面倒くさい怒り方する女子”みたいでちょっとウケる。「怒ってないですよ」って不満全開な態度で言う人みたいな。いやいや、怒ってますよね?っていう(笑)
言ってる内容もあまり論理的じゃないというか変なとこあるし、やっぱり混乱していらっしゃるのだなぁ感がヒシヒシと。


殴り合いになっちまう訳ですが・・・これ、まぁ三蔵の口から「ついてきてくれ」とは言えないよね。普通に、状況的に考えて(いや、キャラクター的にも言えないんだけど)。経文の事は完全に三蔵の個人的な事ですからね。今までは三仏神の命令って建前があったんでアレだったんだけども。本来なら三蔵の前でするような話じゃないよね。まぁ寝てると思って八戒も言い始めたんだろうけど・・・。
よくよく考えてみると、『二人ともそんなについて行きたいのか?』って気が若干しますが。そう思ってみると、もの凄く恥ずかしいケンカをしているのではって気も・・・。
まぁ、ここまで来て引き返せって言われるのも酷ですけどね。


ジープのおかげで事が収まる。悟空がとばっちりだなぁ。あぁ、あんたらが一番「大人」だよ・・・と、思う(笑)

 

 

ここで少し脱線するかもなんですが。
このケンカシーン、間違いなく名場面なんですが、私は読んでて結構ツライなぁとも思ってしまいました。
他作品を読んだり観たりして個人的に最近感じることなんですが、「殺してくれ」って、頼む側より頼まれる側の方が圧倒的にツライはずなんですよね。頼む側はそりゃ良いですよ、それっきりこの世とオサラバなんだから。でも頼まれた側はその後も生きていかなきゃいけないんでね。
いよいよ駄目な時が迫ってきたり、尊厳を失いそうな状況下がきたら、自分が選んだ人に最後の幕を引いてもらいたいというのは誰もが夢想することですが、相手のことを想えば 到底口には出来ないことで、親しければ親しいほど言えないことなんですよ。リロード1巻でも、

 

最遊記RELOAD: 1 (ZERO-SUMコミックス)

最遊記RELOAD: 1 (ZERO-SUMコミックス)

 

 

だから言いかけるけど言わない。その想いを汲み取って三蔵の方から言ってあげるからあそこのシーンは感動を呼ぶ訳です。
三蔵は他者の“後始末”を頼まれてばかりの人物です。頼みたくなる人物として描かれていて、物語の中でそういう『役割』を担っているのですが、全てに対して精悍し、冷徹で何も思わないような人物では決して無く、人並み以上の情を持ち合わせ、普通に傷つき、苦しんで痛みを感じている。けれど、そんな顔は見せずに気丈な態度をとり続け、己が己がと言いながら相手を尊重して不本意ながらも『役割』を引き受け続ける。(あああああ~愛しいぃぃ~!)
ですからね、こんな痩せ我慢してる人に対して「頼めばやってくれるだろう」とか当然のように決めつけたり、ましてや「あなたは出来るだろうけど、僕は出来ませんよ」みたいな、そんな、言い、か、たぁぁ~うああああ~!!

なんですよ。

もうね、仮定でもツライから仲間の口からこんなこと言わないであげて欲しい。お経読んでくれぐらいでとどめて欲しいのっ!

・・・・・・・って、感じに読んでて辛かったのでした。長々すみません(笑)

 

 

 


精神的な動揺が最も暴走の引き金になる――ってヤツですが・・・精神的、、どう、、よう、、、ぐあぁぁ~~お兄さんか!?これにお兄さんの死が絡んでくるのか!?
ガタブルですな。
そういや、気になっていた牛魔王サイドが今回の巻ありませんでしたね。でもまぁ独角兕はやっぱり死んでるよね・・・2巻の最後の演出的に。あれは涙腺に“くる”シーンだったな・・・。

 

悟浄と八戒「すげーカッコ悪いですね、僕」「俺がカッコイーだけだから気にすんな」やっているのが、『はぁぁ~サービス!外伝2巻!!』

 

最遊記外伝: 2 (ZERO-SUMコミックス)

最遊記外伝: 2 (ZERO-SUMコミックス)

 

 で、感無量でした。親友(戦友)コンビだな~。この二人だとわかりやすく(?)気持ち言ってくれるから良いね。他二人が規格外だからなぁ・・・。読者おいてきぼりに通じ合うのやめろとか思う・・・。
「覚えていてくれるなら・・・」もやって欲しいところですが、コレはやると死んじゃいそうなんでちょっとアレですね(^_^;)

 

 

後半ですが、三蔵が元気になりすぎだな!?どういうこと?膝枕で寝てたら一気に回復したのかしら?この膝枕ですけど、他の人の膝じゃゼッテー寝ないだろうなと思う。

なんか、ブラストに入ってから悟空が三蔵に対して過保護になってるような気が・・・前からこうだったっけ?
2巻のTwitter企画のときの、くしゃみしたの聞いて「風邪引くのかも!」って布団でぐるぐる巻きにしてオニギリみたいにする話がかわいくって好きです。黙ってされるがままになってるのも可笑しい。他のエピソードとか見てても思うけど、三蔵って100%善意からの言動だと強気に出られないんだな、きっと。
なんというか、甘やかしたい心境なんですかね。確かにここ最近の三蔵は『頑張ってる頑張ってる』って感じですが。

三蔵も態度が軟化してきましたね。素直に頼るようになってきたというか。やっぱり『烏哭編』で心境の変化があったのでしょうか。寄っかかったりとか、遠回しに「気を付けろ」的なこと言ったりとか、膝枕とか。無印のときなら考えられないですよね。今巻の最後に名前叫んでましたけど(焦り気味に!)、私、だいぶ前に友達と『三蔵って戦闘中に仲間の名前あんま叫んでくんないよね』と議論したことがありまして。なのでこのシーンは感慨深かったですね~。ああ、ここまで来たな・・・!!と。(なにが)

 

4人の仲間意識の強まりも感慨深い限りです。無印の頃はチームプレーまったくしていなかったのにね・・・!今巻は峰倉さんの4人への愛に溢れた巻でしたね。待った甲斐がありました。


紗烙達ですけど、いつまで登場してくれるんだろうと思う。アニメだとお別れしてたけど・・・個人的には寂しいのでもうちょっと出続けて欲しい。
ナタクも結局どうなるんだって感じですが。

私、悟空に関してはもう何も心配してないんですよね。ナタクとなんかあろうが、記憶が戻ろうが大丈夫って気がする。何かしら、この、安心感!(笑)
あと、観音様だけど・・・う~ん、大丈夫だと思う!観音様いないとシリーズ締める人がいなくなるし(^^;)

 

 

この記事の文章読むとお気付きになるかと思いますが、私は生粋の三蔵ファンです。もちろん4人とも好きですけどね。誕生日おめでとうございます!(本当は当日にアップしたかったんですけど間に合わなかった・・・)私も昔は三蔵より若かったんだけどなぁ・・・(笑)

これからもずっと好きです!もう御礼も言いたい。ありがと~!!

 

 

この記事書いている最中ずっとB’zのニューアルバム聴いてたんですが、良いアルバムだなぁ。オススメです。B’zのアルバムも出るの2年以上ぶりですね・・・↓

 

DINOSAUR (初回限定盤)(DVD付)

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ではではまた~

 

最遊記RELOAD BLAST 3巻 特装版 (ZERO-SUMコミックス)

最遊記RELOAD BLAST 3巻 特装版 (ZERO-SUMコミックス)