こんばんは、紫栞です。
今回は【金田一少年の事件簿】のスピンオフ作品『金田一少年の事件簿外伝 犯人達の事件簿(2)』のご紹介。
前作に引き続きの2巻目ですね~。
前作同様、こちらのスピンオフ作品の概要は
“これは――・・ジッチャンの名にかけて謎をすべて解く男・・・金田一一少年と戦った犯人たちの物語である!!”
と、いうギャグ漫画。
1巻目はKC1巻のパロディ表紙絵でしたが、今回は4巻のパロディ。
収録されているのは
「雪夜叉伝説殺人事件」
「タロット山荘殺人事件」
「悲恋湖伝説殺人事件」
の三つ。最後に「外伝煩悩シアター」のミニ漫画が4ページ入っています。今回ももちろん本編漫画とあわせて読んだ方が何倍も楽しめますよ~。
以下ネタバレ~(を、気にするような漫画ではないですが)
ファイル4『雪夜叉伝説殺人事件』
犯人・綾辻真理菜
雪夜叉といえば氷橋(すがばし)、氷橋といえば雪夜叉。って感じですが。はいはい、やっぱり大変ですよね、女性一人で氷橋造りは・・・。私も本編最初に読んだときは「一人で造るのはちょっと無理なんじゃ・・・」と、思ったものでした。
最後の綾辻さんの「え?造ったの・・・・?」で金田一に戦慄するのは凄く納得。ここまでされちゃあそりゃ自白するわ(笑)
雪夜叉伝説殺人事件は本編だと三作目の事件で明智警視が初登場のお話。初登場時は今の姿からは想像出来ないほどの推理ミス、連発していましたね。よくここから大人気キャラに発展出来たもんだ・・・。
あと、皆でアイドルの盗撮動画観るの相当ヘンな状況だよね。これも本編読んだとき「誰かツッコまないのか」と、思ったものでした。しかし、玲香ちゃん、36キロって・・・。絵柄からは想像出来ない細さ。なんてこった(笑)
ファイル5『タロット山荘殺人事件』
犯人・小城拓也
“ヤな感じ”の犯人ではかなり上位にくる東大出の高学歴犯人・小城さん。犯行中も“東大出”をやたらひけらかしてくる。
タロット山荘殺人事件はメイントリックがシリーズ内ではかなり地味な部類。まぁシンプルなトリックほどミステリとしては優秀なんですが。美雪の人の良さに全てが掛かっているのがチト難点。美雪、マジ天使(笑)
トリックよりも、見立のために風車山の風車に死体をくくりつけるのが一番の重労働のこの事件。コレもですね、はい、本編読んだときに「くくりつけるには何らかのトリックが必要でしょ・・・」とか思ったものでしたね(^^;)
金田一を殺そうとする訳ですが、金田一は
「分解したヘッドホンステレオとポケットの中のゴミで種火を燃やしアクリルでできたセーターに火をつけ凍っていた風車を溶かす・・・・そして動いたリフトで帰ってきた」
知恵がすっごい(笑)こんな奴、絶対に殺せる気がしないな。
ファイル6『悲恋湖伝説殺人事件』
犯人・遠野英治
船の乗客でS・Kのイニシャルの者の中に標的がいるんだけど、それ以上絞り込めないからS・Kのイニシャル全員殺害しようとする、とんでもない犯行計画が印象深い悲恋湖伝説殺人事件。
トリックに必要な偽ニュースを録音するためにアナ学通ったり、遠隔で火をつけるリモコン造りを一から学んだり・・・そんな努力をするくらいなら標的を絞り込む努力をしろ。
ここまでの準備をしたのに橘川のかわりに金田一が来ちゃうってのは遠野的にはホント「何してくれてんだ・・!!」ですね(笑)これは焦る。
“トリックは準備で決まる・・・・これは真理・・・・!!”というのが妙に的を射る感じでツボ。
“トリックの神に愛されてる・・・・?”で天樹さんが出て来るところが凄く笑えました。
それにしても遠野、今思い返してみるとかなりの演技派でしたね・・・。
今回も、金田一少年の事件簿ファンのかゆいところに手が届く感じのギャグで大変楽しく読ませて頂きました。面白かったです(^o^)
次巻は2018年夏ごろ発売で「金田一少年の殺人」をやるみたいです。マガジンポケットで連載中ですが、なんでも2月14日発売の週刊少年マガジンより短期出張連載されているんだそうな。
「金田一少年の殺人」はシリーズ屈指の人気エピソード。『犯人達の事件簿』ではどのように描かれるのか・・・期待が高まりますね!
※3巻の詳細はこちら↓
ではではまた~