夜ふかし閑談

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『金田一37歳の事件簿』7巻 ネタバレ 玲香ちゃん登場!で、色々考察

こんばんは、紫栞です。
今回は金田一37歳の事件簿』7巻の感想・気になる点などをまとめたいと思います。

金田一37歳の事件簿(7) (イブニングコミックス)

この表紙絵のシチュエーションはなんだ!?って感じですが、作中での一コマです。前巻同様、今巻も特装版などはない通常版のみでの販売。

 

7巻は前巻から続いての「函館異人館ホテル新たなる殺人」が5話と新章の「騒霊館殺人事件」を2話収録。みなさんお待ちかねの”あの女性”も登場で必見の巻となっておりますよ~。

 

 

 

 

 


以下ガッツリとネタバレ~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


では先ず箱館異人館ホテル新たなる殺人」から。※詳しいあらすじなどはこちら↓

 

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前巻が解決編の途中までいっていたので、今巻では犯人の指摘と動機面。そして“あの女性”の現状と高遠さんサイドの不穏な動き・・・等々。色々と興味深い代物になっています。

 

事件の犯人なのですが、前にこのブログで予想したのが的中して岡倉さんでしたね。ま、拳銃のすり替えとか衣装の変更の件とか、状況はわかりやすく岡倉さんが犯人だと指し示していたのでこの犯人当てはそう難しいものでもない。
赤座殺害トリックですが、緞帳の裏側から本物の銃で狙い撃ちしたというかなりシンプルなものでしたね。もっと機械仕掛け的なものなのかなぁ~とか深読みしてしまっていた(^_^;)。だってあの距離で心臓を一発で撃ち抜くとか難しいかなって・・・。海外で何度も試射・訓練をしたんだろうってフォローがありましたけどね。計画犯罪への情熱が凄い。いつものことですけど。

今の科学捜査なら袖についた火薬を調べればモデルガンのものか本物の拳銃のものかわかるはずだと作中で言っていますが、科学捜査の云々を持ち出すなら、弾丸の入射角の違いでトリックだと早々にわかるのでは?と、いう気もする。

 

 

 


高遠さん案件
この「函館異人館ホテル新たなる殺人」、実は高遠さんが関わっていた事件だったらしく、今回の犯人・岡倉純は2巻でごちゃごちゃ言っていた

 

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「十二神」の中の一人でアポロンと名付けられていた人物だったことが判明。

 

「歌島リゾート殺人事件」の犯人・麻生早苗“アルテミス”と名付けられている結婚詐欺師で私利私欲のために犯行を繰り返す人物でしたが、岡倉純は婚約者の無念を晴らすための100%怨恨での犯行だったので「十二神」の中の一人だというのは何だか意外。一番の標的たちを殺害させた後に立派な芸術犯罪者にでも育てるつもりだったのかな?

ペラペラ喋ったあげくに毒殺された麻生早苗とは違い、岡倉純は高遠さんのことに関しては一切喋らずに死刑判決をおとなしく待つという選択をしています。長らく昏睡状態だった婚約者も死んでしまったし、救いのない終わり方をしていますね。

 

それに加え、この事件のラストでは事件関係者の一人・刈谷ユダが“ヘラ”と名乗る人物からボックスフラワーに入れられた多額の現金を贈られるシーンがあります。どうやら事件の詳細を教えた礼金らしく、刈谷さんは何のためにそんなことを要求されたのか分かっていない様子。“ヘラ”からは電話で「気になさらない方がよろしいと思います あなた自身のためにも」と忠告されていてヤバい匂いがプンプンする。今後刈谷さんになにもなきゃいいが。

 

“ヘラ”というのはオリンポス十二神の一人でゼウスの妻とされる女神。

高遠さんは自身が立ち上げた犯罪組織(?)「十二神」で“ゼウス”として振る舞っていたらしいので、“ヘラ”と名乗る人物は高遠さんの右腕で組織のナンバーツー的存在なことが予想される。檻の中にいる高遠さんの意を汲んで外で諸々の行動をしているってことでしょうかね。
今巻では電話のみだったのでまだ男性なのか女性なのかも判りませんが、まさか高遠さんの奥さんということもあり得るの、か・・・?なかなか想像出来ませんが、なんせ20年経過しているしそんなこともあるかも知れない。

 

それにしても、「十二神」の中の二人が「歌島」「異人館ホテル」と金田一にとって因縁深い場所で殺人事件を起したのは単なる偶然なのでしょうか?自身がプロデュースした犯罪計画に金田一を巻き込もうとするのはかつての高遠さんの癖でしたが、それが今でも健在だとしたら金田一が勤めている音羽ブラックPR社」がかなり怪しいことになるんですけどねぇ・・・。いずれも会社からの命令で出向いていった結果だったし。う~ん。どうなのでしょう?

 

 

 

 

 

 

 

 

速水玲香37歳
事件や高遠さんも気になるところですが、今巻はなんといってもかつてのアイドル・速水玲香の現状が明らかになるというというところが読者の一番気になるところだと思います。玲香ちゃんは“空白の20年”、「金田一が謎を解きたくない理由」に大いに関係しているのではと読者間で噂されていた人物なので大注目なんですね。

 

前巻の巻末で37歳になった玲香ちゃんが登場することが予告されていた通り、今巻では金田一と玲香ちゃんが対面しているシーンがありまして、コミックスの表紙絵は作中で金田一と玲香ちゃんが久し振りの再会に乾杯しているシーンを切り取ったもの。

「函館異人館ホテル新たなる殺人」の最初の方、観劇中に金田一が何かに気が付く描写がありましたが、あれは実は客席にいた玲香ちゃんに気が付いて声をかけようとした様子だったらしいです。直後に事件が起きてそれどころじゃなくなったと。事件とは関係のない描写だったのね・・・。関係あるのかと思ってアレコレ考えてしまった(^_^;)。

 

37歳の玲香ちゃんですが、容姿は多少髪型が大人っぽくなっている・・・かな?玲香ちゃんはシリーズの中で登場するたびに容姿が変化しているというか、造形が定まっていないキャラクターだったので(峰不二子的)さほどピンとこないというのもある。とりあえずお綺麗なままです。

 

判明した事実としては、金田一と玲香ちゃんが会うのは10年以上ぶり。玲香ちゃんは現在芸能界の仕事はしておらず、フラワーショップを経営していて東京在住ではない。もうじき高校を卒業する息子がいる・・・など。

 

37歳で高校を卒業する息子がいるということは十代の時に産んだ子ということになる。この時点でなかなかの驚きですが、やはり玲香ちゃんは「金田一が謎を解きたくない理由」となった事件にガッツリと関わっていることが今巻で決定事項となったことですね。

 

「息子さんのお父さんは・・・まだ・・・?」「ええそうね・・・」「・・・・・・・・・・・・・・・・ごめん」「なんで金田一くんがごめんなの?そんなの変でしょ」

 

と、いったやり取りから、どうやら息子の父親に“何か”があった事件らしい。金田一が謎を解いたことでその人がどうにかなってしまったのかな?「まだ・・・?」というのは罪を犯して刑務所に入ってまだ出て来ないとか、昏睡状態でまだ目が覚めないとか、そんな感じでしょうか。
その事件が起こったのはやっぱり妊娠中とか出産直後とかなのか。だとしたら金田一が謎解きから離れて生きてくのを決めたのも十代の頃で【金田一少年の事件簿】の時点から2・3年後とかか?

う~ん。まだまだ詳細は明らかになっていないので想像するしかないですが・・・。ますます気になりますねぇ。

 

玲香ちゃんですが、金田一に再会する際にボックスフラワーをプレゼントとして渡しています。“ヘラ”が刈谷さんに送った現金もボックスフラワーに入れられたものだったんですが・・・この符合には何かあるのかどうなのか。不穏・・・。

 

いまだに『金田一37歳の事件簿』で姿を現さない七瀬美雪ですが、玲香ちゃんが金田一にあっけらかんとした様子で「七瀬さんは今何してるの?」と聞いていることから、美雪は金田一が謎を解きたくなくなった切っ掛けとなった玲香ちゃん絡みの事件には直接の関係はなさそうですね。

じゃあ何で登場させないんだよ・・・!と、読者としては恨み節を吐きたくなりますが。いつまでこの生殺し状態は続くのだ・・・。

 

 

 

 

「騒霊館殺人事件」
7巻では二話のみ収録されている「騒霊館殺人事件」。

まだ二話だけで事件も起きていないので何とも言えませんが、ポルターガイストがテーマの事件で、まだ橋は落ちてないけど恐らくクローズド・サークルものです。コミックスの帯には“シリーズ最高傑作始動!!”と、書かれているのですが・・・そんなことを謳っちゃって大丈夫なのか(^_^;)?

 

雰囲気が『蝋人形城殺人事件』に似ている。

 

 

蝋燭がひとりでについていって「ポ・・・ポルターガイスト・・・!?」ってなっているところで終わっています。蝋燭を順番にともしてくれるって、なんだかロマンチックなポルターガイストですね。


俳優の松重豊さんにそっくりな人物が事件関係者として登場しています。ヨーロッパ輸入業をしていて、名前は仲根沢児郎。明らかに孤独のグルメ井之頭五郎のパロディですね。

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この人が犯人だったら驚くし面白いんですけど。おそらくそれはない。

 

※8巻出ました!詳しくはこちら↓

 

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正直、“空白の20年”や玲香ちゃん登場に気を取られまくって今現在の事件への印象が薄くなってしまった7巻ですが、2巻以来の物語り全体が大きく動く展開でドキドキものでした。今後もますます【金田一37歳の事件簿】から目が離せませんね!

 

 

 

 

 

 

ではではまた~