こんばんは、紫栞です。
今回は、連続ドラマの五代目『金田一少年の事件簿』道枝駿佑版について、簡単にまとめて紹介。
五代目、令和版『金田一少年の事件簿』の連続ドラマがこの間無事最終回を迎えました。前に実写ドラマ一代目~四代目までをまとめた記事を書いたので、
五代目もまとめようかと思います。
五代目・道枝駿佑版
メインキャスト
四代目・山田涼介版ですとミス研の活動がお話の中心って感じで、原作とは違うドラマオリジナル要素強めにミス研メンバーがコミカルに描かれていたのですが、今回の五代目・道枝駿佑版では原作での撮影要員・佐木竜太(岩崎大昇)がメインキャストとして活躍していました。もはや四人のドラマって感じだったので、公式のポスターにも出してあげれば良かったのではと思う。
原作とは違い、小説が書けたり金田一にGPSつけたりストーキングしたりと、「お前、何者だ!」状態で非常にキャラが立っていました。これで「異人館ホテル殺人事件」なんてやられたら泣いちゃうなぁだったので、やらなくて本当に良かったなぁと。
役者さんがお忙しかったのか、美雪の出番が少なめ。だからなのか、金田一と佐木とのやり取りの方が多くって美雪とのラブコメ感が薄かったなと。はじめちゃんが美雪のこと好きな印象が薄いんですよねぇ。
剣持警部は原作よりも穏やかで少し抜けているところがある人物像になっていましたかね。
●連続ドラマ 全十話(2022年4月~7月)
第一話 学園七不思議殺人事件
第二話 聖恋島殺人事件(前編)
第三話 聖恋島殺人事件(後編)
第四話 白蛇蔵殺人事件
第五話 トイレの花子さん殺人事件 ※原作では「亡霊学校殺人事件」
第六話 金田一少年の殺人(前編)
第七話 金田一少年の殺人(後編)
第八話 首狩り武者殺人事件 ※原作では「飛騨からくり屋敷殺人事件」
第九話 オペラ座館 ファントムの殺人(前編) ※原作では「オペラ座館・第三の殺人」
第十話 オペラ座館 ファントムの殺人(後編)
初実写化のエピソードが「聖恋島殺人事件」「白蛇蔵殺人事件」「亡霊学校殺人事件」「オペラ座館・第三の殺人」で、初代・堂本剛版のリメイクが「学園七不思議殺人事件」「金田一少年の殺人」「飛騨からくり屋敷殺人事件」(※堂本剛版では「首なし村殺人事件」というタイトルだった)。
全十話中四話をリメイクに使ったという訳ですね。
個人的に、新作で良かったのは短編の「亡霊学校殺人事件」。連続殺人の長編もののイメージが強い『金田一少年の事件簿』ですが、原作では短編も結構本数がありましてなかなかに名作揃いですので、実写でやってくれたのは嬉しかった。
初代も割とそうでしたけど、連続殺人の長編を1時間で描こうとすると、どうしても展開があまりに早くなって雑さが目立ってしまうので、1時間のドラマでやるには短編が丁度良いなぁと。
リメイクの「飛騨からくり屋敷殺人事件」も動機面の描き方が省略されていて犯人が唯々非道な感じになってしまっていましたしね。原作だと“血の恐ろしさ”がお話の要になっていて読み応えがあるので、読んだことない方は是非・・・!
原作の「亡霊学校殺人事件」はホラーなオチがついていたのですが、ドラマだと無くなっていたのが残念でしたね。私はあの終わり方が好きだったのですが。ドラマが掲げているキャッチコピーの“日本謹製 本格ミステリー×ホラー”にピッタリだと思うのですけど。
と、いうか、全話もっと怖くして欲しかったですね。放送前に見たこのキャッチコピーでホラーへの期待値が上がってしまっていたので、いざ放送を観たら「全然怖くないな」となってしまった。私は『金田一少年の事件簿』だと怖くてドロドロとネットリしている横溝正史風味のがやはり好き・・・!
一週で終わらせたお話はともかくとして、二週使った「聖恋島殺人事件」「金田一少年の殺人」「オペラ座館・第三の殺人」はせっかく尺があるのだから、原作の“丁寧な部分”をもっとちゃんとなぞれたのではと思ってしまう出来でしたかね。
リメイクで注目だったのは「金田一少年の殺人」で、初代では被害者の人数減らしたり逃走劇を大幅カットしたりで一週で済ましていたのですが(この事件を一週で済ましたなんて、今考えると凄い)、今回のドラマでは二週使って原作に近い流れでやってくれました。原作のポケベルでのメッセージどうするんだと心配していたのですが、まさかの炙り出しで盛大に笑ってしまった。より原始的になっとる・・・!
剣持警部は最終回まではじめちゃんが金田一耕助の孫だと知らなかったというのも斬新でしたね~。今回のドラマでは二話目にもう一緒に旅行に行くなど、はじめちゃんと剣持警部が仲良くなるのが早すぎてビビった。知り合って間もない高校生三人の旅費を持ってくれる警部の太っ腹ぷりも驚き。
「金田一少年の殺人」で鍵をかける工程が無くなっており、「飛騨からくり屋敷殺人事件」では鍵の手渡しではなくなっているなど、トリックの難易度(?)が原作より易しくなっておりました。ツッコまれないように考慮したってことでしょうか。どうせやるなら突き抜けて欲しい気もしますが。これが令和版ということなのか。
続編希望
と、ま、色々と思うところはあり、ファンとして納得のいく出来だったというと嘘にはなるのですが、友達と何やかんや文句を言い合いながらも毎週楽しく拝見しておりました。
うだうだ言っていても、リメイクをやられて最終回が近づいてくると「アレもやっていない、コレもやっていない」となって、「全十話じゃ少ないよ~!」と寂しい気分に。
なので、続編希望です!
次やるならやっぱり「魔術列車殺人事件」をリメイクして高遠さんを出して欲しいですね。個人的に、二代目・松本潤版でやった「魔術列車殺人事件」の出来に納得していないので、やり直して欲しい願望が強すぎる・・・(^^;)。
短編だけでなく、小説版の方も実写化すると良いと思うのですが・・・どうでしょうか。
連ドラじゃなく単発のドラマスペシャルとかでも良いので続いて欲しいですね~。もちろん、37歳の事件簿のドラマ化も期待し続けておりますよ。
嬉しいニュースをお待ちしております。
ではではまた~