こんばんは、紫栞です。
2021年に刊行されて大ヒットした雨穴さんの『変な家』。当ブログでも小説と映画と感想記事を書いたのですが、
なんと、2025年10月17日に『【完全版】 変な家』たるものがWebメディアの「オモコロ」で公開されたのですよ。
”完全版”ってなんぞ?だったんですけれども、新たに画像が100枚(!)追加され、物語も書き直したとのこと。
これは個人的に意外な動きでしたね。『変な家』はもうコミカライズと映画化とやりつくされた感ありましたので、まさか【完全版】たるものが出るとは思いもよらず。
10月24日にはこれを元とした新作動画もアップされましたし。しかも104分!映画レベルのボリューム。
最初は小説家が文庫化などの際によくやる大幅加筆みたいなものかと思ったのですが、これがそういったものとは全然違いまして。
出てくる間取り図や大筋は同じなのですが、結末の真相が異なるのですよね。デビュー作の『変な家』は実は取材内容そのままではなく、事情を考慮して多分に創作で書かれていましたよっていう。
主に、「左手供養」や本家と分家の争い部分ですね。確かに、その部分はあまりに旧制的といいますか、因習色が強すぎて現在日本ではリアリティがなかった。この完全版ではそこがクリアになっていて、”実はこういうことだったのかもしれない”という全く別の真相が用意されています。
この【完全版】での真相の方がシンプルで解りやすいですかね。それでいて大前提が覆る仕掛けが施されているのでまた新鮮に驚かしてくれます。同じ作品で何通りも楽しませてくれるってのはゲームのマルチエンディングみたいで面白いですね。
たとえ作者本人によるものだとしても、気に入っていた作品が後になって大幅に加筆や修正されたりするのは個人的にあまり好きではないのですが、こういったリメイクなら大歓迎です。なんといっても、無料で読めるし観れるしね。
真相以外にも、画像の追加によってより家の状態が分かりやすくなっていてより”本を普段読まない人も読みやすい”作品となっています。
個人的一押しポイントは雨穴さんと栗原さんとのコミカルなやり取りが沢山追加されているところですね。二人のやりとりは「オモコロ」の記事とYouTubeの動画で結構違いがあるので、是非どちらも楽しんでほしいところ。
一作目の『変な家』を読んだ人には必ずこの【完全版】を!
「どうせそんなに違わないんでしょ?」と思って無視してしまうとホント、もったいないですから。無料ですから是非。
10月31日には新作『変な地図』も出るので楽しみです。こちらも読んだらまた感想記事を書こうと思います。
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