こんばんは、紫栞です。
今回は、『金田一パパの事件簿』3巻について、感想を少し。
全巻は『金田一パパの事件簿』の最初の事件「私立探偵殺人事件」が終幕するまでが収録されていましたので、この3巻からはまた新たなる事件「復讐のミイラ歌姫」編が開幕です。
なんだよ、”ミイラ歌姫”って・・・・・・ですが(^_^;)。シリーズ30年もやってると怪人名のネタも切れてくるか。
「復讐のミイラ歌姫」
あらすじ
探偵事務所を営む金田一一は、息子の九十九と共に事務所のビラ配りをしていたところ、女医で「紅島病院」院長の紅島夏月から仕事を依頼される。
両親が亡くなり、祖父の代からの病院を継いだという夏月は、杜撰な手術を繰り返していくつもの訴訟を抱える美容整形外科医の叔父が経営していた「紅島ビューティークリニック」と名前が同じなために理不尽な苦情に悩まされているという。
最近は”ミイラ歌姫”という叔父の手術の被害者だと思われる人物がクリニックへの恨み節を歌う動画がバズり、嫌がらせが加速。
ついには「今度の金曜日 お前達は罪を償うことになる」という殺害予告ととれるような脅迫の手紙まで届いたので、念のために当日の金曜日に身辺警護をしてくれとの依頼だった。
しかし、依頼を引き受けた金田一が研究所の駐車場で見張りをしていた最中に、夏月は何者かに襲われてしまい——。
バズリ動画犯人
今回は初っ端に美雪が登場していますよ。九十九のこと事件現場には連れて行って欲しくないと割と深刻めにはじめちゃんに伝えています。ま、母親なら当然ですよね。
でも、そのすぐ後に営業のビラ配り一緒に行くのを「似た者親子なんだから・・・!」ってほほえましそうにつぶやいている。うーん。美雪としては心配な気持ちと高校生の時の自分たちを懐かしむのとで複雑な心境なのか。
個人的に、ビラ配りは目を離しがちになるので六歳児を連れていくのはどうかと思う。
問題の”ミイラ歌姫”なんですが、顔に包帯ぐるぐる巻いている女が歌っている動画がバズっているよと。このシリーズお馴染みの”怪人”も世界配信してフォロワー132万人ですよ。これも時代ですかね。
美容整形手術の失敗の所為で顔を包帯で隠しているのだという設定(?)なので、厳密に言うとミイラじゃないよねって思いますが。ミイラってのは乾燥した死体のことだからね。
包帯ぐるぐる巻いて顔を隠す犯人ならこれまでもシリーズで度々登場してきたもんですが。
顔が崩れて包帯を巻いているという点はオペラ座思い出しますね。しかし、「ルージュアイランドお前らのせいで人生終了~♪」とか歌われると、30年前より内容がチープになったな感が否めない。ちなみに、歌は上手いらしい。
『金田一37歳の事件簿』から引き続き、刑事さんとして真壁先輩が登場。九十九にデレデレしております。いやぁ、初登場の学園七不思議からは想像出来ない良好関係っぷりですよね。まさか後々、シリーズでこんなに真壁先輩を便利扱いすることになろうとは。
フミも登場しております。『金田一37歳の事件簿』の時は独身で彼氏の件で色々ありましたが、この七年ほどの間にご結婚されたそうで。どんな人かはまだ分からない状態ですね。子供はいないようですが。
アルバイト兼売れないミステリ作家を継続中のようです。時間に融通がきく身なので、九十九の子守頼んだという流れでの登場だったのですが、今後も急な子守要因で登場するかもですね。
定石
事件の方なのですが、警護の最中に依頼人の紅島夏月がまんまと襲われてしまったということで。夜中に金田一が夏月の居る部屋の窓を見張っていたところ、カーテン越しのシルエットで襲われているのに気付き、急いで駆けつけたら包帯で首を絞められたらしき夏月が倒れていて、意識不明のまま病院へ運ばれて精密検査。その数分後、まごうことなきクズ野郎の叔父・紅島久美彦が自宅で殺害される。
今巻は夏月先生が実は双子で、姉の秋葉が二年前の火事により植物状態で分院に長期入院中だという事実が判明して終わっています。
この後は久美彦の妻である彩芽が殺されるんだろうなって感じですが・・・・・・。
状況的に臭すぎますね。これはもう本格推理もの的には夏月さんが犯人ですわ!なんですけども。
まず、襲われて助かっている奴は犯人。
これは本格推理界といいますか、このシリーズ的に定石。前回の「私立探偵殺人事件」もそうでしたし。
そして、双子。
双子を出してくるならそれはもう入れ替わりトリックをするということ。
途中、火傷で顔に包帯を巻いている患者を担架で運んでいるシーンがあったので、それを利用して植物状態の姉と入れ替わったんじゃろ!と、推測するんですが・・・・・・どうでしょうか。
とはいえ、病院内に協力者がいないと厳しいかなと思うので、今回は共犯者ものかも?それだと怪しいのは朝江先生ですかねぇ。午前四時にコールしても出なかったってのが怪しいですわ。秋葉さんと関係もあるみたいですしね。
六歳児と殺人事件
子供が助手的役割をするのがこの『金田一パパの事件簿』の特色で物語の都合上しょうがないのでしょうが、夜中の警護の仕事に同行させるというのはダメだろうと思う。病院に行く時も連れて行っていたし。六歳児だからしょうがないかも知れないけど患者さんに失礼なこと言ってるのとかやっぱり気になってしまう。私が依頼人なら親の金田一の神経を疑ってしまいますね。
うーん。2巻までは気にならなかったんですけどね。やっぱり殺人事件の場に六歳児を絡める厳しさみたいなの出てきちゃいますよね。今回読んで少し不安になってきましたよ。上手く進めて欲しいもんですが・・・・・・。
次巻、第4巻は2026年6月頃発売予定とのこと。なにはともあれ、楽しみに待ちたいと思います。
ではではまた~
