こんばんは、紫栞です。
今回は、つい先日購入した『有栖川有栖のミステリな世界』をご紹介。
有栖川有栖のムック本
こちら、小説家である有栖川有栖さんのムック本です。
このムック本、”別冊ダ・ヴィンチ”ってことで、本とコミックの情報マガジン「ダ・ヴィンチ」に今まで掲載された有栖川さん関連の特集やインタビュー、対談などが一冊にまとめられたムック本となっております。
収録内容は、
●ロングインタビュー
●グラビア・有栖川有栖の書斎探訪
●対談6本
●漫画2本
●論考3本
●解体全書
●ルポ2本
●講演
●有栖川有栖全小説ガイド
●未収録短編「猫が消えた」
●書き下ろし短編「足跡と轍」
と、いったもの。
ロングインタビューと解体全書、論考は江神二郎、火村英生、濱地健三郎、有栖川有栖作品を代表する三人の名探偵について深掘りされたものですね。有栖川さんはシリーズものが有名で探偵小説に重きを置いている作家ですので、ムック本がこういった構成になるのは納得。
シリーズだと江神さんが探偵役の【学生アリスシリーズ】と火村先生が探偵役の【作家アリスシリーズ】が有栖川作品の二大巨頭って感じですが、「ダ・ヴィンチ」が角川なので、角川の雑誌で連載している【濱地健三郎シリーズ】についての記事も多めですね。
グラビアはカラー写真で三ページ。作家さんの書斎ってのは個性が強く出るので見てて面白い。カラーなのがまたありがたいところ。
対談記事の方は、一穂ミチ、山崎ハルタ、米澤穂信、法月綸太郎、土屋礼央、北村薫・宮部みゆきと、豪華で興味深い面々。
講演は推理小説について、ルポは鉄道を巡る旅。有栖川さんは鉄道好きで作品にもよく取り入れてますのでね。
漫画は、対談記事の方にも登場している山崎ハルタさんの『濱地健三郎の呪える事件簿』発売記念企画で描かれたあらすじ紹介漫画が4ページ。作家アリスシリーズのコミカライズをかつて担当した麻々原絵里依さん
による火村とアリスの日常漫画が4ページ。こちらはカラーですね。
個人的にこのムック本で必見だと思ったのが「有栖川有栖 全小説ガイド」。
すべて作者である有栖川さんのコメント付きなのですよ。有栖川さんはどの本でも必ずあとがきを書いてくれる作家で、毎度読者が知りたい話をユーモアも交えた文章で教えて下さるので好きなんですよね。あとがき好きファンからすると、全作コメント付きは贅沢な限り。
ファンが最も気になるのが未収録短編と作家アリスシリーズの書き下ろし短編。本の表紙にも”火村シリーズ書き下ろし収録”と書かれているので、大半の人はこの情報に釣られて購入するのではないかと思われ。私もそうですし。ま、のちのち短編集に収録されるんじゃないかとは思うのですが・・・・・・。
未収録短編の「猫が消えた」は4ページのショート。NHKEテレで放送された『ネコメンタリー 猫も杓子も「有栖川有栖といくとたま」』のために書かれたもの。
私この放送観ていたので、ちゃんと短編として本に収録してくれて嬉しいです。猫にまつわるちょっと不思議話ですね。
シリーズの方の書き下ろし「足跡と轍」は30ページ程の短編。雪の足跡トリックもので図解もあって折り目正しい、有栖川さんらしい本格推理小説です。今回出てくるのは京都府警。
男性の友人間での事件でして、アリスが作中で「友だちは大事にせんとな。不幸にもむかつくようになってしもうたらすっぱりと縁を切る」と言っているのが印象的。
そんな訳で、有栖川有栖ファンなら買い!なムック本となっておりますので、ファンは是非是非。
ではではまた~
