夜ふかし閑談

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作家アリスシリーズ(火村英生シリーズ)漫画まとめ 5冊一挙紹介!

こんばんは、紫栞です。
今回は有栖川有栖さんの『作家アリスシリーズ』(火村英生シリーズ)

 

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 のコミカライズ作品をまとめたいと思います。

臨床犯罪学者・火村英生のフィールドノート ロシア紅茶の謎【新装版】 (あすかコミックスDX)

『作家アリスシリーズ』は一部作品が漫画家の麻々原絵理依さん作画であすかコミックDXから「臨床犯罪学者・火村英生のフィールドノート」の題名で5冊刊行されています。
2000年から2003年までの間に短編集2冊、長編が上下巻で2冊出されました。いやぁ古いなぁとか思ってしまいますが、まぁ原作は92年からやっているのでね・・・。この4冊は2013年に新装版が出されて、2015年には新たに1冊短編集が発売されて計5冊に。10年以上経ってから新たにってなんか凄いですね。

 

では順番に紹介

臨床犯罪学者・火村英生のフィールドノート ロシア紅茶の謎

 

 

短編集。
●ロシア紅茶の謎
●動物園の暗号
●人喰いの滝
●猫と雨と助教授と
の4編収録。
こちらは2000年発行『臨床犯罪学者・火村英生のフィールドノート①人喰いの滝』

 

 の新装版。原作小説は「ロシア紅茶の謎」「動物園の暗号」『ロシア紅茶の謎』から。

「人喰いの滝」『ブラジル蝶の謎』「猫と雨と助教授と」ペルシャ猫の謎』からですね。いずれも講談社で展開している国名シリーズ収録のお話。
凶器紛失の謎、暗号解読、足跡トリックと如何にも本格ミステリなお話が選ばれていますね。作家アリスシリーズの概要を示すのに1冊目がこういうラインナップになるのは納得。「猫と雨と助教授と」はミステリではなく数ページのオマケ的作品。

新装版だとあとがきで麻々原さんの書き下ろし2ページ漫画「動物園の人喰いの謎」が入っています。こちらはもちろん原作にある話ではなく麻々原さんのオリジナルです。アリスがかわいい(笑)

 

臨床犯罪学者・火村英生のフィールドノート 朱色の研究Ⅰ・Ⅱ

 

 

 

 

長編。
の方は「朱色の研究 夕陽丘殺人事件」

 ※旧版はこちら↓

 の副題でアリスのマンションの近くで起きた殺人事件のお話。原作も二部構成ですからね。漫画も綺麗に2冊にわかれての収録。
巻末にシュルレアリスムの午後」という話が入っていますが、こちらは原作だと『ダリの繭』愛蔵版

ダリの繭 「火村英生」シリーズ (角川文庫)

角川ビーンズ文庫版下巻

臨床犯罪学者・火村英生の推理 III ダリの繭(下) (角川ビーンズ文庫)

に収録されているもの。小説はアリスとお隣さんの真野さんとのお話なのですが、漫画だとアリスと火村の話に変えられています。

の方は「朱色の研究 枯木灘殺人事件」

 ※旧版はこちら↓

 の副題。お話の後編ですね。『朱色の研究』は私が大好きな長編小説の一つなのですが、動機面などが少し複雑なんですよね(私はそこら辺の描写が凄く好きなのですが)漫画は原作の要所要所が上手くまとめられて読みやすくなっていると思います。「このシーンは外しちゃダメよね」って箇所がちゃんと描かれていますね。
『朱色の研究』はドラマでも放送されましたが、1話目から伏線張って、二週使ってやったくせに内容はダメダメすぎてもう驚愕。怒り心頭で当時周りの友達に愚痴りまくっていました(^_^;)もう絶対に『朱色の研究』はドラマ観ただけでわかった気には間違ってもならないでほしい。原作読むのが一番ですが、面倒くさいって人はせめてこの漫画読んで下さい・・・!

※小説はこちら・・・!

朱色の研究 (角川文庫)


巻末に「朱色の研究室」という麻々原さんのオリジナルおまけ漫画が入っています。おもろい(^_^)新装版はⅠにもⅡにもあとがき部分に四コマ漫画があります。


臨床犯罪学者・火村英生のフィールドノート ブラジル蝶の謎

 

 

短編集。
●わらう月
●201号室の災厄
●ブラジル蝶の謎
3編収録。
他に麻々原さんの書き下ろしオリジナル漫画
●或る日の出来事[賢者の贈り物編]
●或る日の出来事[新刊発売記念編]
●2001号室の災厄
の3編も収録。
こちらは2003年発行『臨床犯罪学者・火村英生のフィールドノート④201号室の災厄』

 

 の新装版。新装版は巻末におまけ漫画「ガラパゴス携帯の謎」が入っています。
「わらう月」は原作小説だとペルシャ猫の謎』「201号室の災厄」は角川からの『暗い宿』収録作品ですね。
原作のお話もバラエティに富んでいて書き下ろし漫画もいっぱい入っていてで楽しめる1冊。「ブラジル蝶の謎」はやっぱシリーズ的にやっとかないといけないお話ですよね・・・。「201号室の災厄」は火村先生がカッコイイ。原作もカッコイイですが、漫画にされるとよりカッコイイですな。「わらう月」は倒叙モノなんですが、漫画でやってくれるのかと嬉しくなりました。
麻々原さんの書き下ろしも面白いです。[賢者の贈り物編]のくじ引きの場面で火村が残念賞を念頭に、アリスが特賞に思いをはせているってのがもの凄く“らしい”(笑)


臨床犯罪学者・火村英生のフィールドノート 英国庭園の謎

 

 

●英国庭園の謎
●暗い宿
の2編とASUKA2014年三月号ふろく小冊子掲載の「茶色の研究」が収録されています。こちらは麻々原さんオリジナルですね。あと、あとがき部分に四コマ漫画。この四コマ一番笑いましたね(^o^)
この本は2015年刊行なので現在感がありますね。絵柄とか服装とか。原作小説はどちらも表題作の通りです。絵柄は変わっていますが、中身は前の火村とアリスのままで安心。

新装版は短編集のタイトルすべて国名シリーズで統一されましたね。ロシア、ブラジル、英国~と、原作の順番通りなのですが・・・次があると期待するなら今度は『ペルシャ猫の謎』か!?でも、ペルシャ猫の謎は漫画向きではないような・・・すっ飛ばして『マレー鉄道の謎』か『スイス時計の謎』かしら?どっちも凄く読みたい!マレー鉄道は長編ですけどね。
個人的な疑問ですが、長編漫画は何故『朱色の研究』をやったのだろう?『ダリの繭』とかの方が一部読者層にウケが良かったのでは・・・とかお節介な事考えてしまいますが(^_^;)長編ならダリ繭漫画になっているの見てみたいですねぇ・・・。


あとコミックス以外に雑誌『ダ・ヴィンチ』2つのアリスシリーズ大特集に麻々原さんの書き下ろしオリジナル漫画が掲載されています。こちら↓

 

ダ・ヴィンチ 2016年4月号
 

 漫画以外にもシリーズ解説や有栖川さんのロングインタビュー、対談、読者の声など有栖川ファン必見の雑誌です。オススメ。

 

 

最後に
麻々原絵理依さんはBL作家さんですが、この漫画シリーズはもちろんBL漫画ではないので“そのような”シーンは無い(あたりまえだ)。十年の時を経て絵柄がだいぶ変わっていますが、私個人としては近年の絵柄の方が原作の雰囲気には合っていると思います。「二人ともイケメンになってる~」とかの指摘をされたりしますが(原作者の有栖川さんも角川ビーンズ文庫版のあとがきで書いていましたね・・・) 

 まぁASUKA連載ですからねぇ。女性向けの絵柄になりますよ。こちらの角川ビーンズ文庫版は麻々原さんが表紙と挿絵を担当しています。


漫画は麻々原さんの書き下ろしが面白いです。キャラクターの“つかみ”がちゃんと出来ていて「うんうん、こういう事言いそう」って素直に読んでて思わせてくれます。特にアリスの“そこはかとない可愛さ”は上手く表現されている・・・と、思う。どうでもいいことですが、漫画だと火村先生、トレードマークの白ジャケあんま着てないですね。

 

原作にあるギャグが削られていたりするので(項の問題とかでしょうがないんですが・・・^^;)原作のギャグが大好き!な私としては漫画だけでなく原作も続けて読んで~!とは言いたいですが、シリーズのだいたいの雰囲気をつかむには良いと思います。もちろん原作小説読んだ人にもオススメ。

いかがでしょうか?

 

 

 

暗い宿 (角川文庫)

暗い宿 (角川文庫)

 

 

 

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ではではまた~