小説
こんばんは、紫栞です。 今回は、杉井光さんの『世界でいちばん透きとおった物語』を読んだので感想を少し。 あらすじ 母を亡くし、書店バイトをしながら日々を送っている藤阪燈真。ある日、彼の元に一ヶ月前に死去した大御所作家・宮内章吾の息子である朋晃…
こんばんは、紫栞です。 今回は、桜庭一樹さんの『彼女が言わなかったすべてのこと』を読んだので感想を少し。 あらすじ 二〇一九年九月の終わり。病気療養中の小林波間は帰宅途中に通り魔事件に遭遇し、女性が刺されるところを目撃する。救急車や警察が呼ば…
こんばんは、紫栞です。 今回は、桜庭一樹さんの『名探偵の有害性』をご紹介。 あらすじ およそ30年前の平成中期、名探偵が大流行していた時代があった。名探偵と名乗る者がたくさんおり、トップの四人は四天王と呼ばれて、派手な事件が起こっては彼らが呼ば…
こんばんは、紫栞です。 今回は、中田永一さんの『彼女が生きてる世界線!』を読んだので感想を少し。 あらすじ 交通事故に遭い死亡した28歳のサラリーマンである「僕」は、目が覚めるとアニメ『きみといっしょにあるきたい』の悪役・城ヶ崎アクトに転生して…
こんばんは、紫栞です。 今回は、有栖川有栖さんの『日本扇の謎』を読んだので感想を少し。 あらすじ 舞鶴の布引浜で記憶喪失の青年が保護される。検査しても脳に異常はなく、身元も何処で何をしていたのかも思い出せない青年が唯一持っていたのは一本の扇の…
こんばんは、紫栞です。 今回は、京極夏彦さんの『狐花 葉不見冥府路行』(きつねばな はもみずにあのよのみちゆき)をご紹介。 あらすじ 作事奉行上月監物の屋敷の奥女中・お葉は、憔悴して伏せっていた。深紅の彼岸花を染め付けた着物を纏った魔性のごとき美…
こんばんは、紫栞です。 今回は、今村昌弘さんの『明智恭介の奔走』について感想を少し。 〈明智恭介〉とは タイトルにもなっている〈明智恭介〉。何者かといいますと、今村昌弘さんのデビュー作にして大ヒット作の長編推理小説『屍人荘の殺人』に登場した人…
こんばんは、紫栞です。 今回は、京極夏彦さんの『了巷説百物語』(おわりのこうせつひゃくものがたり)をご紹介。 あらすじ 下総国に住まう狐狩り名人・稲荷藤兵衛(とうかとうべい)には、嘘やまやかしを見破る〈洞観屋〉という裏の渡世があり、影で商人達など…
こんばんは、紫栞です。 今回は、阿部智里さんの『烏に単は似合わない』と『烏は主を選ばない』について少し。 和風ファンタジー 『烏に単は似合わない』『烏は主を選ばない』は阿部智里さんによるファンタジー長編小説シリーズで、2024年5月時点で外伝も含…
こんばんは、紫栞です。 今回は、米澤穂信さんの『冬期限定ボンボンショコラ事件』の感想を少し。 あらすじ 大学受験を控えた高校三年生の冬。小鳩常悟朗は、同級生で小市民を志す同志である小佐内ゆきと下校していたところを車にはねられた。 一時意識不明…
こんばんは、紫栞です。 今回は、映画『法廷遊戯』についての感想を少し呟こうかと。 こちら、五十嵐隼士さんの長編ミステリ小説『法廷遊戯』を原作とした映画で、2023年11月に劇場公開されたもの。 前に原作を読みまして↓ 法廷遊戯 posted with ヨメレバ 五…
こんばんは、紫栞です。 今回は、背筋さんの『近畿地方のある場所について』を読んだので感想を少し。 2023年話題のホラー本 こちら、2023年1月~4月まで小説投稿サイト【カクヨム】にて連載されていたもので、書籍は同年の8月に刊行されました。 kakuyomu.j…
こんばんは、紫栞です。 『変な家』の映画を観てきました!ので、今回はそれについての感想を少し。 www.youtube.com 原作は2021年に刊行してからというもの、売れに売れている雨穴さんの同名小説。 変な家 文庫版 posted with ヨメレバ 雨穴 飛鳥新社 2024…
こんばんは、紫栞です。 今回は、鮎川哲也さんの『りら荘事件』について少し。 あらすじ 荒川の上流、埼玉県と長野県の境にある《りら荘》。レクリエーションの場として学生に開放されているこの寮に、夏期休暇を過ごすため七名の学生がやって来た。 その日…
こんばんは、紫栞です。 今回は、東野圭吾さんの『ゲームの名は誘拐』をご紹介。 あらすじ 腕利きの広告プランナーである佐久間駿介。金を稼ぎ、適当に女遊びをして順風満帆な日々を過していた彼だったが、ある日、手掛けてきた一大プロジェクトをクライアン…
こんばんは、紫栞です。 今回は、米澤穂信さんの【小市民シリーズ】をご紹介。 小市民シリーズとは 【小市民シリーズ】は米澤穂信さん初期の代表作である2大青春ミステリ小説シリーズの内の一つ。※もう一つは【古典部シリーズ】ですね。 www.yofukasikanndan…
こんばんは、紫栞です。 今回は、京極夏彦さんの『鵼の碑』(ぬえのいしぶみ)について多少突っ込んだ内容紹介と解説をしたいと思います。 あらすじ 昭和二十九年、二月。 劇の脚本を書くため日光榎木津ホテルに滞在している最中、メイドから殺人の記憶を打ち…
こんばんは、紫栞です。 今回は、映画『スイート・マイホーム』を観たので感想を少し。 こちらの映画、神津凛子さんの小説を映画化したものでして、前にこの原作本について当ブログで感想を書きました。↓ www.yofukasikanndann.pink 映画が公開されたのは202…
こんばんは、紫栞です。 今回は、京極夏彦作品の“本”ごとの時系列をまとめたいと思います。 京極夏彦作品は基本的にどの作品も同一世界線で描かれているため、シリーズや出版社の垣根を越えて事象や人物が繋がるように描かれています。 今まで各シリーズの刊…
こんばんは、紫栞です。 今回は、京極夏彦さんの『死ねばいいのに』をご紹介。 タイトル 『死ねばいいのに』は2010年に刊行された長編小説。インパクト大のタイトルでして、作者の京極さんも「ひどいタイトル」と当時のインタビューで仰っております。このタ…
こんばんは、紫栞です。 今回は、芦花公園さんの『ほねがらみ』を読んだので感想を少し。 『ほねがらみ』は2021年に刊行されたホラー長編小説。2020年にWeb小説サイト〈カクヨム〉にて発表された「ほねがらみ――某所怪談レポート」がネットでバズり、それを改…
こんばんは、紫栞です。 今回は、伊坂幸太郎さんの『777 トリプルセブン』をご紹介。 あらすじ ツキのない殺し屋・「天道虫」こと七尾は、仲介屋の真莉亜が引き受けてきた「ホテルの一室にいる男に娘からのプレゼントを渡す」という仕事を受けて、ウィントン…
こんばんは、紫栞です。 読みましたよ。『鵼の碑』(ぬえのいしぶみ)を・・・! 凄かったですよ。読めたことはもちろんですけど、他にも色々と感謝の気持ちでいっぱいです。京極先生、ありがとうございます。作家デビュー30周年おめでとうございます。 もっと読…
こんばんは、紫栞です。 今回は、東野圭吾さんの『ある閉ざされた雪の山荘で』をご紹介。 あらすじ 名演出家・東郷陣平が手掛ける舞台オーディションに合格した若き役者七名は、東郷からの手紙に従い、早春の乗鞍高原に集められた。 これから四日間、ペンシ…
こんばんは、紫栞です。 ファンが待ち望み続けていた京極夏彦さんの【百鬼夜行シリーズ】(京極堂シリーズ)本編長編新作『鵼の碑』の発売が、いよいよ本当に近づいてまいりました。 鵼の碑 posted with ヨメレバ 京極 夏彦 講談社 2023年09月14日 楽天ブック…
こんばんは、紫栞です。 今回は、京極夏彦さんの『嗤う伊右衛門』をご紹介。 あらすじ ついぞ笑ったことなぞない生真面目な浪人・伊右衛門に、御行の又市を通して縁組みが持ちかけられる。 その相手は老同心・民谷又左衛門の娘でお岩といった。重い疱瘡を患…
こんばんは、紫栞です。 今回は、芦花公園さんの【佐々木事務所シリーズ】をご紹介。 佐々木事務所シリーズとは 【佐々木事務所シリーズ】は心霊案件を扱う佐々木事務所が、依頼を受けて奇怪な出来事に挑んでいくシリーズ。 ジャンルとしては民俗学・都市伝…
こんばんは、紫栞です。 今回は、米澤穂信さんの『可燃物』をご紹介。 警察ミステリ こちら、2023年7月に刊行された本で、群馬県警捜査第一課・葛警部の活躍を描く短編集。 作者の米澤穂信さんは学生が主役の日常ミステリや、通常とは一味違う舞台設定での本…
こんばんは、紫栞です。 『鵼の碑』!が!発売される!! 2023年9月14日に!つまり、一月半後に! 『鵼の碑』は長らくファンの間で待ち望まれていた【百鬼夜行シリーズ】(京極堂シリーズ) www.yofukasikanndann.pink 百鬼夜行シリーズ9冊合本版 作者:京極夏…
こんばんは、紫栞です。 今回は、芦花公園(ろかこうえん)さんの『異端の祝祭』について少し。 あらすじ 23歳の就職浪人・島本笑美には、生きている人間とそうでないものの区別がつかない。 そのせいで昔から他者と上手くコミュニケーションがとれず、就職活…