京極夏彦
こんばんは、紫栞です。 今回は、京極夏彦さんの『狐花 葉不見冥府路行』(きつねばな はもみずにあのよのみちゆき)をご紹介。 あらすじ 作事奉行上月監物の屋敷の奥女中・お葉は、憔悴して伏せっていた。深紅の彼岸花を染め付けた着物を纏った魔性のごとき美…
こんばんは、紫栞です。 今回は、京極夏彦さんの『了巷説百物語』(おわりのこうせつひゃくものがたり)をご紹介。 あらすじ 下総国に住まう狐狩り名人・稲荷藤兵衛(とうかとうべい)には、嘘やまやかしを見破る〈洞観屋〉という裏の渡世があり、影で商人達など…
こんばんは、紫栞です。 今回は、京極夏彦さんの『鵼の碑』(ぬえのいしぶみ)について多少突っ込んだ内容紹介と解説をしたいと思います。 あらすじ 昭和二十九年、二月。 劇の脚本を書くため日光榎木津ホテルに滞在している最中、メイドから殺人の記憶を打ち…
こんばんは、紫栞です。 今回は、京極夏彦作品の“本”ごとの時系列をまとめたいと思います。 京極夏彦作品は基本的にどの作品も同一世界線で描かれているため、シリーズや出版社の垣根を越えて事象や人物が繋がるように描かれています。 今まで各シリーズの刊…
こんばんは、紫栞です。 今回は、京極夏彦さんの『死ねばいいのに』をご紹介。 タイトル 『死ねばいいのに』は2010年に刊行された長編小説。インパクト大のタイトルでして、作者の京極さんも「ひどいタイトル」と当時のインタビューで仰っております。このタ…
こんばんは、紫栞です。 読みましたよ。『鵼の碑』(ぬえのいしぶみ)を・・・! 凄かったですよ。読めたことはもちろんですけど、他にも色々と感謝の気持ちでいっぱいです。京極先生、ありがとうございます。作家デビュー30周年おめでとうございます。 もっと読…
こんばんは、紫栞です。 ファンが待ち望み続けていた京極夏彦さんの【百鬼夜行シリーズ】(京極堂シリーズ)本編長編新作『鵼の碑』の発売が、いよいよ本当に近づいてまいりました。 鵼の碑 posted with ヨメレバ 京極 夏彦 講談社 2023年09月14日 楽天ブック…
こんばんは、紫栞です。 今回は、京極夏彦さんの『嗤う伊右衛門』をご紹介。 あらすじ ついぞ笑ったことなぞない生真面目な浪人・伊右衛門に、御行の又市を通して縁組みが持ちかけられる。 その相手は老同心・民谷又左衛門の娘でお岩といった。重い疱瘡を患…
こんばんは、紫栞です。 『鵼の碑』!が!発売される!! 2023年9月14日に!つまり、一月半後に! 『鵼の碑』は長らくファンの間で待ち望まれていた【百鬼夜行シリーズ】(京極堂シリーズ) www.yofukasikanndann.pink 百鬼夜行シリーズ9冊合本版 作者:京極夏…
こんばんは、紫栞です。 今回は京極夏彦さんの『書楼弔堂 待宵(まつよい)』をご紹介。 〈探書〉の夕 2023年1月に刊行された『書楼弔堂 待宵』は明治が舞台の〈探書〉物語シリーズの第三弾。「書楼弔堂」という、とんでもなく品揃えが良い本屋に、史実の著名…
こんばんは、紫栞です。 今回は、京極夏彦さんの『ルー=ガルー2 インクブス×スクブス 相容れぬ夢魔』をご紹介。 あらすじ 二十一世紀半ば。日本のとある都市で十四五歳の少女ばかりが狙われた禍々しく陰謀めいた連続殺人事件から三ヶ月。 犯人に捕らえられ…
こんばんは、紫栞です。 今回は京極夏彦さんの『ルー=ガルー 忌避すべき狼』をご紹介。 あらすじ 二十一世紀半ばの日本。すべてがデジタル管理された社会で、人々は携帯端末によって繋がれている。 旧弊的な教育制度もなくなり、他者との物理接触もイベント…
こんばんは、紫栞です。 今回は京極夏彦さんの『今昔続百鬼-雲』(こんじゃくぞくひゃっき-くも)をご紹介。 妖怪馬鹿二人の珍道中 『今昔続百鬼-雲』は妖怪馬鹿の沼上蓮次と妖怪馬鹿重度(かなりヤバイ)の多々良勝五郎の二人が、妖怪伝説蒐集の旅をするなか…
こんばんは、紫栞です。 今回は京極夏彦さんの『書楼弔堂 炎昼(えんちゅう)』をご紹介。 〈探書〉昼 『書楼弔堂 炎昼』は明治が舞台の〈探書〉物語シリーズの第二弾。「書楼弔堂」という、とんでもなく品揃えが良い本屋に、史実の著名人たちが本を探しに訪れ…
こんばんは、紫栞です。 今回は京極夏彦さんの『遠(とおくの)巷説百物語』をご紹介。 11年ぶりッ! 『遠巷説百物語』は2021年7月に刊行された【巷説百物語シリーズ】の第六弾。前作の『西巷説百物語』からおよそ十一年ぶりのシリーズ最新作です。前作『西巷…
こんばんは、紫栞です。 今回は京極夏彦さんの『書楼弔堂 破曉』をご紹介。 〈探書〉朝 『書楼弔堂 破曉』は明治二十年代半ばが舞台の〈探書〉物語シリーズの第一弾。「書楼弔堂」という、とんでもなく品揃えが良い本屋に、史実の著名人たちが本を探しに訪れ…
こんばんは、紫栞です。 今回は京極夏彦さんの『西(にしの)巷説百物語』をご紹介。 第24回柴田錬三郎賞受賞作。 上方の狂言仕事 『西巷説百物語』は【巷説百物語シリーズ】の第五弾。 「続」、「後」、「前」ときて、次は何だ?と、思いきやまさかの「西」。…
こんばんは、紫栞です。 今回は京極夏彦さんの『前(さきの)巷説百物語』をご紹介。 はじまりの物語 江戸時代を舞台に、御行の又市率いる一味が、公には出来ぬ厄介事の始末を金で請け負い、妖怪譚を利用した仕掛けで解決させていく妖怪小説のシリーズである【…
こんばんは、紫栞です。 今回は京極夏彦さんの『後(のちの)巷説百物語』をご紹介。 “あれ”から四十年後 江戸時代を舞台に、御行の又市率いる一味が公には出来ぬ厄介事の始末を金で請け負い、妖怪譚を利用した仕掛けで八方丸く収めていく一話完結型の妖怪小説…
こんばんは、紫栞です。 今回は京極夏彦さんの『続(ぞく)巷説百物語』をご紹介。 『続巷説百物語』は江戸時代を舞台に、御行の又市率いる一味が公には出来ぬ厄介事の始末を金で請け負い、妖怪譚を利用した仕掛けで解決させていく妖怪小説のシリーズ【巷説百…
こんばんは、紫栞です。 今回は京極夏彦さんの『巷説百物語』をご紹介。 江戸時代を舞台に、御行の又市率いる一味が公には出来ぬ厄介事の始末を金で請け負い、妖怪譚を利用した仕掛けで解決させていく妖怪小説のシリーズ【巷説百物語シリーズ】。『巷説百物…
こんばんは、紫栞です。 今回は京極夏彦さんの『今昔百鬼拾遺-月』(こんじゃくひゃっきしゅういーつき)について少し。 『今昔百鬼拾遺-月』は2019年4月から6月にかけて「講談社」「角川」「新潮社」の3社横断3ヶ月連続刊行された『今昔百鬼拾遺 鬼』『今…
こんばんは、紫栞です。今回は京極夏彦さんの『邪魅の雫』をご紹介。 あらすじ昭和二十八年秋。探偵・榎木津礼二郎の元に三度の縁談話が持ち込まれるも、何故か本人達を引き合わせる前に最初は乗り気だった先方から軒並み断られるということが続いていた。先…
こんばんは、紫栞です。今回は京極夏彦さんの『百鬼夜行-陽』をご紹介。 サイドストーリーズ第二弾『百鬼夜行-陽』は短編妖怪小説集で【百鬼夜行シリーズ】(京極堂シリーズ) www.yofukasikanndann.pink のサイドストーリーズの第二弾。概要は『百鬼夜行-…
こんばんは、紫栞です。今回は京極夏彦さんの『百鬼夜行-陰』をご紹介。 サイドストーリーズ『百鬼夜行-陰』は【百鬼夜行シリーズ】(京極堂シリーズ) www.yofukasikanndann.pink の各作品に登場する人物・関わった人物を主役とした妖怪小説の短編集。【百…
こんばんは、紫栞です。今回は京極夏彦さんの『陰摩羅鬼の瑕』(おんもらきのきず)をご紹介。 あらすじ「おお!そこに人殺しが居る!」関係者一同が集う場面に突如躍り出た探偵・榎木津礼二郎は、事件が起こる前に威勢良く犯人を指摘した――。 昭和二八年七月…
こんばんは、紫栞です。今回は京極夏彦さんの『今昔百鬼拾遺 天狗』をご紹介。 あらすじ昭和二十九年十月。女学生の呉美由紀は薔薇十字探偵社に赴いた際、篠村代議士の娘・篠村美弥子と対面する。帰りに美弥子にお茶に誘われ、そこで美由紀は美弥子が探偵社…
こんばんは、紫栞です。記事タイトルの通り、舞台『魍魎の匣』観てきました~!ので、自分用覚え書きも兼ねて感想をば。 2019年6月21日~6月30日まで東京・天王州 銀河劇場、2019年7月4日~7月7日まで神戸・AiiA2.5Theter kobeにて公演。 原作:京極夏彦「…
こんばんは、紫栞です。今回は京極夏彦さんの『今昔百鬼拾遺 河童』をご紹介。 あらすじ昭和二十九年、夏。東京では浅草を中心にして男ばかりを狙う覗き魔が横行しており、“昭和の出歯亀”などと呼ばれて世間を賑わせていた。そんな中、薔薇十字探偵社に模造…
こんばんは、紫栞です。今回は京極夏彦さんの『今昔百鬼拾遺 鬼』(こんじゃくひゃっきしゅうい おに)をご紹介。 あらすじ「あ――そう、鬼の因縁だとか云っていました」昭和29年3月、駒沢野球場周辺では「昭和の辻斬り事件」と呼ばれる日本刀を使った連続通り…