京極夏彦
こんばんは、紫栞です。 今回は京極夏彦さんの『書楼弔堂 待宵(まつよい)』をご紹介。 〈探書〉の夕 2023年1月に刊行された『書楼弔堂 待宵』は明治が舞台の〈探書〉物語シリーズの第三弾。「書楼弔堂」という、とんでもなく品揃えが良い本屋に、史実の著名…
こんばんは、紫栞です。 今回は、京極夏彦さんの『ルー=ガルー2 インクブス×スクブス 相容れぬ夢魔』をご紹介。 あらすじ 二十一世紀半ば。日本のとある都市で十四五歳の少女ばかりが狙われた禍々しく陰謀めいた連続殺人事件から三ヶ月。 犯人に捕らえられ…
こんばんは、紫栞です。 今回は京極夏彦さんの『ルー=ガルー 忌避すべき狼』をご紹介。 あらすじ 二十一世紀半ばの日本。すべてがデジタル管理された社会で、人々は携帯端末によって繋がれている。 旧弊的な教育制度もなくなり、他者との物理接触もイベント…
こんばんは、紫栞です。 今回は京極夏彦さんの『今昔続百鬼-雲』(こんじゃくぞくひゃっき-くも)をご紹介。 妖怪馬鹿二人の珍道中 『今昔続百鬼-雲』は妖怪馬鹿の沼上蓮次と妖怪馬鹿重度(かなりヤバイ)の多々良勝五郎の二人が、妖怪伝説蒐集の旅をするなか…
こんばんは、紫栞です。 今回は京極夏彦さんの『書楼弔堂 炎昼(えんちゅう)』をご紹介。 〈探書〉昼 『書楼弔堂 炎昼』は明治が舞台の〈探書〉物語シリーズの第二弾。「書楼弔堂」という、とんでもなく品揃えが良い本屋に、史実の著名人たちが本を探しに訪れ…
こんばんは、紫栞です。 今回は京極夏彦さんの『遠(とおくの)巷説百物語』をご紹介。 11年ぶりッ! 『遠巷説百物語』は2021年7月に刊行された【巷説百物語シリーズ】の第六弾。前作の『西巷説百物語』からおよそ十一年ぶりのシリーズ最新作です。前作『西巷…
こんばんは、紫栞です。 今回は京極夏彦さんの『書楼弔堂 破曉』をご紹介。 〈探書〉朝 『書楼弔堂 破曉』は明治二十年代半ばが舞台の〈探書〉物語シリーズの第一弾。「書楼弔堂」という、とんでもなく品揃えが良い本屋に、史実の著名人たちが本を探しに訪れ…
こんばんは、紫栞です。 今回は京極夏彦さんの『西(にしの)巷説百物語』をご紹介。 第24回柴田錬三郎賞受賞作。 上方の狂言仕事 『西巷説百物語』は【巷説百物語シリーズ】の第五弾。 「続」、「後」、「前」ときて、次は何だ?と、思いきやまさかの「西」。…
こんばんは、紫栞です。 今回は京極夏彦さんの『前(さきの)巷説百物語』をご紹介。 はじまりの物語 江戸時代を舞台に、御行の又市率いる一味が、公には出来ぬ厄介事の始末を金で請け負い、妖怪譚を利用した仕掛けで解決させていく妖怪小説のシリーズである【…
こんばんは、紫栞です。 今回は京極夏彦さんの『後(のちの)巷説百物語』をご紹介。 “あれ”から四十年後 江戸時代を舞台に、御行の又市率いる一味が公には出来ぬ厄介事の始末を金で請け負い、妖怪譚を利用した仕掛けで八方丸く収めていく一話完結型の妖怪小説…
こんばんは、紫栞です。 今回は京極夏彦さんの『続(ぞく)巷説百物語』をご紹介。 『続巷説百物語』は江戸時代を舞台に、御行の又市率いる一味が公には出来ぬ厄介事の始末を金で請け負い、妖怪譚を利用した仕掛けで解決させていく妖怪小説のシリーズ【巷説百…
こんばんは、紫栞です。 今回は京極夏彦さんの『巷説百物語』をご紹介。 江戸時代を舞台に、御行の又市率いる一味が公には出来ぬ厄介事の始末を金で請け負い、妖怪譚を利用した仕掛けで解決させていく妖怪小説のシリーズ【巷説百物語シリーズ】。『巷説百物…
こんばんは、紫栞です。 今回は京極夏彦さんの『今昔百鬼拾遺-月』(こんじゃくひゃっきしゅういーつき)について少し。 『今昔百鬼拾遺-月』は2019年4月から6月にかけて「講談社」「角川」「新潮社」の3社横断3ヶ月連続刊行された『今昔百鬼拾遺 鬼』『今…
こんばんは、紫栞です。今回は京極夏彦さんの『邪魅の雫』をご紹介。 あらすじ昭和二十八年秋。探偵・榎木津礼二郎の元に三度の縁談話が持ち込まれるも、何故か本人達を引き合わせる前に最初は乗り気だった先方から軒並み断られるということが続いていた。先…
こんばんは、紫栞です。今回は京極夏彦さんの『百鬼夜行-陽』をご紹介。 サイドストーリーズ第二弾『百鬼夜行-陽』は短編妖怪小説集で【百鬼夜行シリーズ】(京極堂シリーズ) www.yofukasikanndann.pink のサイドストーリーズの第二弾。概要は『百鬼夜行-…
こんばんは、紫栞です。今回は京極夏彦さんの『百鬼夜行-陰』をご紹介。 サイドストーリーズ『百鬼夜行-陰』は【百鬼夜行シリーズ】(京極堂シリーズ) www.yofukasikanndann.pink の各作品に登場する人物・関わった人物を主役とした妖怪小説の短編集。【百…
こんばんは、紫栞です。今回は京極夏彦さんの『陰摩羅鬼の瑕』(おんもらきのきず)をご紹介。 あらすじ「おお!そこに人殺しが居る!」関係者一同が集う場面に突如躍り出た探偵・榎木津礼二郎は、事件が起こる前に威勢良く犯人を指摘した――。 昭和二八年七月…
こんばんは、紫栞です。今回は京極夏彦さんの『今昔百鬼拾遺 天狗』をご紹介。 あらすじ昭和二十九年十月。女学生の呉美由紀は薔薇十字探偵社に赴いた際、篠村代議士の娘・篠村美弥子と対面する。帰りに美弥子にお茶に誘われ、そこで美由紀は美弥子が探偵社…
こんばんは、紫栞です。記事タイトルの通り、舞台『魍魎の匣』観てきました~!ので、自分用覚え書きも兼ねて感想をば。 2019年6月21日~6月30日まで東京・天王州 銀河劇場、2019年7月4日~7月7日まで神戸・AiiA2.5Theter kobeにて公演。 原作:京極夏彦「…
こんばんは、紫栞です。今回は京極夏彦さんの『今昔百鬼拾遺 河童』をご紹介。 あらすじ昭和二十九年、夏。東京では浅草を中心にして男ばかりを狙う覗き魔が横行しており、“昭和の出歯亀”などと呼ばれて世間を賑わせていた。そんな中、薔薇十字探偵社に模造…
こんばんは、紫栞です。今回は京極夏彦さんの『今昔百鬼拾遺 鬼』(こんじゃくひゃっきしゅうい おに)をご紹介。 あらすじ「あ――そう、鬼の因縁だとか云っていました」昭和29年3月、駒沢野球場周辺では「昭和の辻斬り事件」と呼ばれる日本刀を使った連続通り…
こんばんは、紫栞です。今回は京極夏彦さんの『塗仏の宴 宴の始末』をご紹介。 『塗仏の宴 宴の始末』は【百鬼夜行シリーズ】の七作目。 www.yofukasikanndann.pink 『塗仏の宴』は二部作構成。シリーズ六作目の『塗仏の宴 宴の支度』が上巻で、今作『塗仏の…
こんばんは、紫栞です。今回は京極夏彦さんの『塗仏の宴 宴の支度』をご紹介。 大興奮の大作『塗仏の宴 宴の支度』は【百鬼夜行シリーズ】の六作目。 www.yofukasikanndann.pink この六作目は二部作になっていて、上巻にあたる「宴の支度」では六つの妖怪の…
こんばんは、紫栞です。今回は京極夏彦さんの『絡新婦の理』(じょろうぐものことわり)をご紹介。 あらすじ 「あなたが――蜘蛛だったのですね」低い、落ち着いた声だった。一面の桜である。満開の桜の只中である。 昭和二十七年五月二日、信濃町で矢能妙子とい…
こんばんは、紫栞です。今回は京極夏彦さんの『虚談』をご紹介。 角川から比較的定期的に刊行されている【現代怪談シリーズ】の新刊。主に怪談専門誌「幽」にて掲載されたお話を集めた怪談短編集です。今までに『幽談』 幽談 (角川文庫) 作者: 京極夏彦 出版…
こんばんは、紫栞です。今回は京極夏彦さんの『ヒトごろし』をご紹介。 今年に入ってからの新刊。京極さんは作品が長大なので有名ですが、単行本で1000ページ越えの新作は久し振り。『嘘実妖怪百物語』とか、3冊に分けての分冊でしたしね。長すぎたからなん…
こんばんは、紫栞です。今回は京極夏彦さんの『ヒトでなし 金剛界の章』をご紹介。 あらすじ・概要俺は、ヒトでなしなんだそうだ。娘を亡くしたことをきっかけに職を失い、妻に捨てられた。帰る家もない。金もない。何もかも、本当に何もかも一度に失ってし…
こんばんは、紫栞です。今回は京極夏彦さんの『鉄鼠の檻』をご紹介。 【百鬼夜行シリーズ】四作目です。 www.yofukasikanndann.pink 最近、愛蔵版が刊行されましたね~。 通常書籍には使用しない印刷技術を駆使した永久保存版!京極さんの謹製・厄除け札、中…
こんばんは、紫栞です。今回は京極夏彦さんの『狂骨の夢』を紹介したいと思います。 百鬼夜行シリーズの第三作目ですね。 www.yofukasikanndann.pink あらすじ「妾は人を殺したことがあるんでございますよ」 釣り堀屋の主人・伊佐間一成は逗子の海岸で朱美と…
こんばんは、紫栞です。このブログ『夜ふかし閑談』も今回でちょうど100記事目です。早いのか遅いのかよくわかりませんが(たぶん遅い)記念すべき100記事目は京極夏彦さんの【百器徒然袋シリーズ】についてまとめようと思います。“百”からの安易な連想ですが。…