夜ふかし閑談

夜更けの無駄話。おもにミステリー中心に小説、漫画、ドラマ、映画などの紹介・感想をお届けします

『金田一少年の事件簿R』新刊14巻 感想・あらすじ シリーズ完結!

こんばんは、紫栞です。
金田一少年の事件簿R』14巻読みました。なので感想を少し・・・・・・

金田一少年の事件簿R(14) (講談社コミックス)

と、その前に。
金田一少年の事件簿R』この14巻でシリーズ完結です。
!?


さらにオビには
緊急特報!!金田一一、大人になります!!
2018年1月23日(火)発売「イブニング」4号にて新連載スタート!!!
金田一一(高校2年生)が、ついに成長する時が来た!『金田一少年の事件簿』シリーズが新展開!!大人版金田一一が登場する!!
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!?

 

新刊の表紙絵、金田一がバイバ~イみたいに手を振っている絵で不審に思ったら、オビにこの情報ですよ。職場の先輩と一緒に本屋にいるときに買ったので、その場で大袈裟な挙動はしなかったんですが、心中穏やかじゃなかった(笑)

私自身、意外に動揺している。結構衝撃を受けている。

永遠の高校2年生が・・・。私が小学校の頃から読み始めたときからずっと高校2年生だった一ちゃんが・・・。金田一“少年”じゃなくなるのね・・・・・・!

10月の時点でこの発表はされてたみたいなんですが、完璧なコミックス派の私はこの本のオビ見るまでまったく知らなかったので驚いちゃいました。

 

そんなわけで、ぶっちゃけ新刊の事件内容とかあんまり頭に入ってこない状態で読みましたが(^^;)最終巻だし、思いつく限りの感想はまとめとこうかと思います。

 

14巻は前巻・13巻終盤からの金田一二三誘拐殺人事件」で1冊しめられていますね。

 

www.yofukasikanndann.pink

 

一応のあらすじ
新撰組まつり」の最中、いとこのフミが「沖田総司」を名乗る何者かに誘拐されてしまった。「沖田総司」は身代金三千万を警察に要求。身代金の引き渡し役として「新撰組隊士・同姓同名コンテスト」の参加者六人を指名し、電車に乗らして巧妙なメール指示によって尾行の刑事達を振り切っていく。最後まで追跡を続ける一だったが、渋谷駅でとうとう犯人に気付かれてしまう。さらに六人の「隊士達」のうちの一人が殺されてしまい――。

 

 

 

 

以下ネタバレ~(犯人の名前は出していません)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

嫌なヤツ感全開で「コイツ殺されるわ~」臭がプンプンしていた山南さんですが、期待を裏切らず殺されましたね(^_^;)まぁそうなるわな・・・。今回の事件、被害者はこの山南さん一人でしたね。何となく、『金田一少年の事件簿』(長編)だと連続殺人を期待してしまうところではありますが。


尾行相手が六人いて、電車の乗り降りや身代金の入った鞄を入れ替えたりだので混乱しますね。ただでさえ頭があまり働いてない状態なので、もう考えるのは放棄して読んでました(笑)

しかし、都内在住の人にとっては馴染みのある駅構内や電車が出て来るのは楽しいかも知れないですね。私は田舎者なのでアレですが・・・。

 

“誘拐劇”を隠れ蓑にした“殺害計画”
はいはい。わかっていましたよ(笑)

しかし、フミちゃんの誘拐されている間の至れり尽くせり状態はうらやましいものがありましたね。気遣い犯人。メモ書きの雰囲気といい、女性の新見さんが怪しいと思わせるミスリードなのかな。新見さんは電車間違えたりもしていましたし。

 

謎の提示は
●犯人は「隊士達」の中にいるのだが、刑事や一達の尾行・監視をうけている中でどうやって被害者を殺害したのか


と、いうアリバイ崩しですね。

電車の乗り継ぎ、駅構内の構造を利用してのトリックってことで、ややっこしいトリックなのかなぁ~と思いましたが、意外とわかりやすいトリックで良かったですね。でもやっぱり相当綱渡りな犯行手順ですけど。何回も予行練習しないと駄目だな・・・。

裾まで隠れるレインコートにシューズカバーまでつけている人ってかなり目立ってしまうような気がするんですが・・・え?都内の電車では普通なのか?田舎者なのでわからん・・・(^^;)雨降ってないと駄目ってのも不確定要素すぎてどうかなと思います。

 

被害者の山南さんですが、解決編での金田一談↓
『あんたが執念深く命を狙うだけあって山南敬助って男 結構性格悪そうな奴だったよな あのタイプの男はフツーの状態なら絶対進んで「人助け」なんてしないだろう』
一ちゃん、辛辣(笑)

「小さな子供の命を助ける」という「武勇伝」と、新撰組の「義侠心」が相まって引き受けざるを得ない心境にした。「服装」が心理的変化をあたえたってことですが・・・
いや、ちょっとそれどうだろう?って思ってしまいましたね(^^;)そ~か~?無理があるのでは・・・。

新撰組”をモチーフに使っての事件でしたが、あまり事件内容にいかすことが出来てなかったかなぁと思います。犯行動機の面でも“新撰組”は特に関係なかったし、犯人が「沖田総司」を名乗ったのも何の意味もないみたいですし。なんかこう、新撰組の逸話との繋がりとかあんのかなぁ~と思っていたのでチトがっかり。


犯人の真相の告白部分で
『あの男を新撰組祭に誘い出すのは大変だったよ カンナのスマホから知った奴のメアドにもメルマガを装ってその案内を送ったり 参加すると特典がすごいとか色々煽ってさ・・・・』
いや、誘い出すだけでそんなに大変なら別の計画にしろよ!

と、思ってしまいますが。
実はこの殺害計画、高遠さんによるものだったんだそうな。あ~指示に従ってやっていたのならしょうが無いの、か、な~?
いやいやいや・・・(^^;)


高遠さんの登場のさせかたですけど、ちょっと唐突すぎですね。急遽追加した感がハンパない。そもそも13巻の刊行時点ではシリーズ完結なんて全然匂わせてなかったし、“完結”は唐突に決まったんですよね、たぶん。

 

しかし、20年以上続けてきた“高校2年生”がこの事件で終わりで良いのでしょうか?ホントに?こんなに終わり感もなくアッサリと?さよなら“少年”なの!?

 

 

・・・・・・まぁ大人になるというならばしょうがない(?)本が出たら心して読みますよ。

 

 

 


新シリーズの詳細はまだまったく明かされていませんが、とにかく皆何歳になっているのかがまず気になるところですね。題名も“少年”は使えないわけだから変更になるんだろうしなぁ。高遠さんの『自身のルーツ探し』の伏線はちゃんと新シリーズに持ち越されるのか不安なところ。なかったことにされませんように!と、切に願う(笑)
一ちゃんが高校生じゃなくなるなら実写ドラマはやりやすくなるかもしれないですね~。個人的には堂本剛にまたやってもらいたいところですけど(初期ドラマファンなんで)、それはちょっと年齢上がりすぎかな(^^;)

 

『イブニング』での連載ってことで『マガジン』からは離れるんですね~。『イブニング』って個人的には全然馴染みのない雑誌なんですが・・・『マガジン』より年齢が高めのターゲット層向けの雑誌なので作品雰囲気がガラッと変わるかも。

 

色々と思うところはありますが、とりあえず続報を待ちながら待機します。

 

※新シリーズ1巻出ました~。詳細はこちら↓

 

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次回はこの14巻と同時発売されたスピンオフ作品金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿(1)

 

 について記事書きますね~(^_^)

 

 

ではではまた~

 

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