夜ふかし閑談

夜更けの無駄話。おもにミステリー中心に小説、漫画、ドラマ、映画などの紹介・感想をお届けします

シャーロック・ホームズ 原作小説全巻読みました~

こんばんは、紫栞です。
このブログで一番に取り上げたいと思う作品は『シャーロック・ホームズ』です。もはや説明不要の世界一有名な名探偵ですね~。『シャーロック・ホームズ』の名前を冠した作品は後を絶ちません。特にイギリスBBC制作のドラマSHERLOCKの人気で近年また注目を集めていますよね。
が、しかし!名前はさんざん耳にするし、ホームズを題材にしたドラマや映画を何個も観ているけど、原作小説読んだこと無いよーってな方は結構な数いるのではないかと思います。

現に私もそのうちの一人でして、ミステリー小説のジャンルを読み始めて10年あまりの月日が経っていますが、去年まで完全にホームズの原作小説は未読でした。それというのも、翻訳物の小説を読むのに若干の抵抗があったのですね(訳者によって文章の印象が変わる、登場人物の名前が覚えづらい・・・などの理由から)
だけども、ですねー・・・本格推理ものの小説を読んでいると事あるごとにホームズが出てくるとゆーか・・・「ホームズだよ?基本でしょ」とか「みんな当然ホームズは読んだことあるよね?」と、いった具合にホームズの原作知識は知っている前提で話しを進める作品が多いのですよ。
なんか、「これはあの〇〇〇かもしれない」「なるほど、ホームズか(したり顔で言う)」
みーたーいーなぁ~なぁ~
知らねぇ!こちとら読んでないんだよ!


と、まぁそのような作品を読むたび一人脳内で毒づいていたのですが(因みにアガサ・クリスティエラリー・クイーンでもそのような現象が起こる)しかし、本格推理小説ってのは作者は一定以上の知識がある玄人を唸らせたくて書いていたりする部分があるだろうし、知らない私がこの場合は悪いのだよなとはいつも頭の隅にはありました。で、このたび一念発起してシャーロック・ホームズ全巻読むのを今年の目標にしたのですよ。

読み終わりました!して、どうだったかといいますと・・・

おもしろかったです~!最後までとても楽しんで読むことが出来ました。
懸念していた翻訳文は読みづらいんじゃないかという問題もさほど感じること無く(これは訳者に依るところが大きいかと思われますが。私は延原謙さんの訳の新潮文庫で読みました)最終巻を読む頃にはもう終わっちゃうのか~とか思って寂しくなりました。
探偵小説としては勿論ですが、冒険小説的要素もかなりあるなと感じました(ホームズはかなり活動的な探偵ですよ~。それに付き合わされるワトスン・・・笑)。
あとコンビもの的面白味も。ホームズとワトスンの掛け合いはコミカルで、お話が進んでいくと信頼関係も増していきます(コンビものの醍醐味!ですね)。
読んでいると「あ、ここの部分あの小説・漫画・ドラマで言ってた所だ!」と気付いて嬉しくなったりしました。
あらゆる物の原点だなぁ~と、深く感じ入りましたね。延原さんの解説にも書いてありましたが、“近代探偵小説の鼻祖”だと思います。読んでみて良かった~。ミステリマニアの「これ読んどかないと何も始まんねーだろ」的意見もまぁワカリマシタ。
これを機にアガサ・クリスティエラリー・クイーンなども今後読んでいきたいと思います・・・。

今回はこの辺で。次回はシャーロック・ホームズシリーズを読み始めるにあったって最初にぶち当たる壁、出版社・順番などについて書こうと思います。

 

ではではまた~

 

完訳版 シャーロック・ホームズ全集 全14巻

完訳版 シャーロック・ホームズ全集 全14巻

 

 

 

緋色の研究 新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)

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緋色の研究 (新潮文庫)

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