夜ふかし閑談

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『金田一37歳の事件簿 』2巻 ネタバレ “あの男”登場!美雪は!?

こんばんは、紫栞です。
金田一37歳の事件簿』2巻が発売されました。読んでみての感想や色々気になった点をまとめたいと思います。

金田一37歳の事件簿(2) (イブニングKC)

 

1巻と同様、今回も特装版と通常版での2形態での刊行ですね。1巻は青い方が通常版で赤い方が特装版でしたが、今回は逆。↓

 

 


前回からの先入観で間違えないように注意・・・まぁ帯の文句などでわかるとは思いますが。
今回の特装版には37歳の金田一一が勤める音羽ブラックPR社の「社員手帳風スケジュール帳」と、「キャラクター付箋」「クリアファイル3点セット」の付録付きで、お値段は1512円(通常版は680円)。

 

 

 

あらすじ
音羽ブラックPR社営業部主任・金田一一(37)は、高校時代に三度も殺人事件に巻き込まれた「歌島」に婚活ツアーの仕事で再び訪れることに。そして、やはり危惧していた通りにまたしても『オペラ座の怪人』になぞらえた殺人事件が発生してしまう。
ツアー客の一人、桜沢楓がチャペルから死体消失の後“ヴィーナスの鐘”で首を吊られて発見され、その後また、ツアー客の鈴木実がシャンデリアの下敷きとなって死んでしまう。
仕方なく謎を解くことを決意し、真相にたどり着いた金田一。高校時代と同じように容疑者達を集めて謎解きを開始しようとするも、犯人の罠によってかつてないピンチに見舞われてしまい――。
果たして二人を殺した殺人犯“第四のファントム”の正体とは。
そして、事件終了後に浮上する「あの男」の影――。

 

 

 

 

 

 

 

 

以下ネタバレ~(犯人の名前も書いているので注意)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

収録内容ですが、前巻の『歌島リゾート殺人事件』編の完結までの7話分と、新章の『タワマンマダム殺人事件』編の1話収録。『歌島リゾート殺人事件』はほぼコミック二冊分使っての事件ということに。 

 

まずトリックや犯人なんですが、前回のこちらの記事で書いたことがほぼ当たってた。胸の黒子のことも(^^;)↓

 

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もうちょっと何かひねってくるかとも思っていたのですが・・・脇にボール挟んで脈を止めるトリックは古典中の古典ですからねぇ・・・(いつも思いますけど、死亡確認って普通脈より先に息してるかどうかみるよね)。やるにしてもコレですぐに犯人がわかってしまう状況設定は本格推理モノとしてどうかと。
胸の黒子は男性読者へのサービスとみせかけての伏線。どうでもいいことですが、麻生さんのあのデカイ胸は本物なんですかね?顔は整形してるってことですが・・・それにしても整形が偉大すぎる。

 

 

 

新鮮!笑える!だけど・・・
今回の解答編は新鮮でした。かなりギャグよりというか何というか・・・シルエット状態の犯人も今までになく喋りすぎですし。関係者集まってくれないから「犯人はこの中にいる!」って出来ないし。一ちゃんも「17歳のときと違う」とぼやいていますし。
ノリ的にはスピンオフの『犯人たちの事件簿』に近いですね。

 

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笑えるし面白いんですけど、本編の長編でやるのはどうなのかなと言う気もします。短編ならともかく。スピンオフがあるのだからこういったノリはそちらにお任せで良いのでは。

 

そして、今回の犯人“第四のファントム”、かなり下劣でしたね~。保険金殺人の常習犯で犯行は行き当たりばったり。殺害動機も「邪魔だったから」。


これも今までになく新鮮ではあるのですが・・・。シリーズの長年のファンとしては少し受け入れがたいところもあります。


金田一少年の事件簿』シリーズは本格推理もので情熱的なほどの緻密な犯行計画とリアリティは度外視した芝居かかった演出、並々ならぬ怨恨や複雑な事情がからんだ重すぎる犯行動機などが持ち味で、醍醐味で、こういったクラシカルな部分が他のミステリ漫画と一線を画すものとして位置づけられていた(はず)。

今作のような軽率でお粗末で軽薄な犯人には“第四のファントム”なんて怪人名を与えるのは納得がいかないっ!もうですね、歴代ファントムに謝って欲しいくらいですよ(-_-)みんなあんなに苦労して深刻に犯行に及んでいたのに・・・!

 

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37歳になったってことで作品も“近代化”なのかもしれませんが、個人的に昨今のサイコパスものを扱った作品には辟易することしばしばですし、そういったものは別の漫画作品で散々やっているのだから、このシリーズではする必要ないし、しないで欲しいというのが正直なところ。
今後はどうなんですかねぇ。こんな犯人ばっか出されたら嫌だなぁ~と思うのですが。

 

 

高遠さん
コミックスの帯やあらすじに「宿命のあの男」と書いてある。“あの男”とはもちろん地獄の傀儡師・高遠遙一さんその人である。
個人的に、「2巻でもう登場するのか~」って感じでした。もっと出し惜しみするかと思っていたので。


この2巻を読んでわかる事実としては、高遠さんは現在逮捕されて特別拘置室で死刑判決を待っている身だとのこと。ファンがいっぱいいて本の差し入れが全国から沢山くるらしい。
で、今回の事件の犯人・麻生早苗は高遠さんがスカウトして犯罪を仕込んだ弟子で「ゼウスのしもべアルテミス」と、ギリシャ神話の十二神にちなんで呼んでいたらしく、十二神というからには他にもよからぬ弟子が十人いるんじゃろ!と、金田一明智さんが推測して高遠さんがいる拘置所に訪ねに行く訳です。


と、いかにも漫画みたいな展開なんですけども(漫画だから良いんだけども)自分のこと“ゼウス”って呼ばせて、弟子に神の名前与えてって・・・新興宗教の教祖様みたいなことしていたってことでしょうか。最初は母親の復讐が目的で殺人を犯しただけだった人が何故こんな事に。

 

いずれにせよ、この“十二神”が今後『金田一37歳の事件簿』の主軸になるのでしょう。終盤、一ちゃんが
「冗談じゃねーぞ向こうはその気でもこっちはそーゆー気分じゃねっつーの」
と言っているのがジワジワくる(笑)
確かに37歳にもなってギリシャ神話だオリンポスの十二神だと言われても乗り気になれないかもしれない。

 

それにしても、麻生早苗が高遠さんの弟子とは・・・言っちゃ悪いけど、高遠さん見る目がないのでは?
麻生早苗みたいな下品な殺人犯は嫌っていそうなイメージがあったので何か意外・・・。まぁ「失望した」って言って人使って殺害するんですけど。こっちは別の意味で失望したって感じ(^^;)それとも何か深い考えがあってのことなんですかねぇ・・・。

 

はて、金田一と高遠さんは対面するのが20年ぶりらしいのですが、ここで疑問なのは高遠さんが逮捕されたのは何年前なのか?というところですね。対面するのが20年ぶりなら逮捕されたのも20年前か?と、なりそうですが、それだと27歳の麻生早苗をいつ弟子にしたのかという謎が出来てしまう。度々脱走を繰り返していた高遠さんが20年もおとなしく牢屋に入っていたというのも不自然ですよね。うーん・・・気になります。

 

 

 

 

 


美雪
美雪が・・・出て来ません。

1巻同様、金田一とライソで連絡とっているのみです。通話もなし。


高遠さんの登場が意外だったのは美雪より先に出て来たという点もあってなのですが・・・・・・と、いうか・・・

どういうことだっ。何故こんなに美雪を出し惜しみしている!?


出て来ないばかりか、一ちゃんはライソのメッセージ読んだ後空見上げて美雪のシルエット浮かべてるし。ヤメテ!空に浮かべないで!なんかザワザワするじゃんっ。

 

今回読んで、私、自分で思っていたよりも美雪のこと好きだったと実感しました(^^;)美雪が助手してくれないとやっぱりヤダ。いや、思っていたよりも『金田一少年の事件簿』が好きだったのだということも痛感しました。早く17歳のころの調子に戻って欲しいです。

 

 


何があったのか?
2巻を読んでも金田一「もう謎は解きたくない」と言っている理由はわからずじまいです。

 

もし また あんなことになったら――

や、回想だと思われる部分で

・・・金田一君・・・!――助けて!

 

と、思わせぶりなセリフがあるので、とにかく昔事件に関わっている最中に“何か”があったことは間違いなさそうです。
美雪を出し惜しみしているのはこの“何か”に深く関係しているからだろうとは思うのですが、金田一と美雪との連絡のやり取りが全て金田一の妄想だというのもあまりに突拍子がなさすぎて辻褄が合いませんし、美雪が生活に支障を来すような大怪我・ましてや死亡しているなどというのは考えにくい。

 

で、引っかかってくるのが“・・・金田一君・・・!――助けて!”の文章。
文面的にこのセリフを言ったのは女性だろうと思われるのですが、美雪は金田一君”とは呼ばないので、事件によって“何か”があった張本人はおそらく美雪以外の別の女性なのでは。
シリーズのレギュラーキャラクターの中で金田一のことを「金田一君」と呼ぶのは玲香ちゃんぐらいしか思い浮かびませんが・・・・・・しかし、レギュラーとかではないその事件のみの登場人物かもしれないので何とも言えませんね。玲香ちゃんもまだ出て来ていないので気になるところではあります。

 

 

 


気になる!
色々と思うところはありますが、今後どうなるのかかなり気になりますので読まずにはいられない。
3巻は『タワマンマダム殺人事件』の続き。1話目の雰囲気的に短めで一休みっぽい、高遠さんとか関係ない事件かな~と思うのですが、どうでしょう。3巻も美雪は登場しなさそうですかねぇ・・・。早く登場シーン見て安心したいんですけど・・・(^_^;)

 

何はともあれ、次巻も必ず読みます。3巻は2019年2月発売予定とのこと。心して待つ!

 


ではではまた~

 

 

 

金田一37歳の事件簿(2) (イブニングKC)