夜ふかし閑談

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ドラマ『リバース』最終回 原作との違い・感想

こんばんは、紫栞です。

ドラマ『リバース』最終回しましたね~。良いドラマだったなぁ~(^_^)

と、いうことで原作との違いや感想を少し。

 

9話のラストで広沢(小池徹平)の死の原因を作ったのが自分だったと知った深瀬(藤原竜也)。

原作だと深瀬が〈クローバー・コーヒー〉で蕎麦の蜂蜜見て気が付くとこで終わってますので、ドラマの最終話は丸々オリジナルな訳でして、原作の終わり方が終わり方なだけにドラマはどんな結末を迎えるのかなと少しハラハラしていたんですが、わりと王道な感じの話運びでしたね。

美穂子(戸田恵梨香)や他三人に蕎麦アレルギーの事やコーヒーの事を告白して、広沢のご両親に4人で謝りにいって・・・ていう。

原作読み終わってから始めに読者が思うのって“深瀬は真相を美穂子に言うのか、それとも口をつぐむのか”だと思うんですが(黙ってりゃ彼女とすんなり復縁出来るような状況下で終わってるんでね)ドラマの深瀬はアレは気付いてすぐに美穂子に言ったって事みたいですね。

うん、ドラマの深瀬なら正直に言うんだろうなとは第一話から観ていく中で確信してました。視聴者に素直にそう思わせる性格してましたよね、ドラマの深瀬は。

 

連絡が取れなくなった深瀬に浅見(玉森裕太)、谷原(市原隼人)、村井(三浦貴大)がおくってきたLINEを見る場面や美穂子がノートを見せながら言う「深瀬和久は広沢由樹の特別な友達だった」からの回想シーンなど、ああ!友情!って感じで感動しました。

原作では深瀬と広沢の友情に絞られた話でしたが、ドラマはゼミ仲間皆との友情が描かれていましたね。ほんとうに打ちのめされたときに立ち上がらせてくれるのは周りの人達の思いなんですねぇ。

小笠原さん(武田鉄矢)も第一話からは予想も出来ないほどのいい人に(笑)深瀬と小笠原さんとの会話シーンも良かった。「広沢に生きてて欲しかった」「償いたくっても償いきれない罪ってある」のセリフは深瀬の心情を思うと胸が締め付けられるセリフですね。

 

原作ではまったくなかった真相ですが、広沢はそもそも車の運転してなかったんですね~。三人組の強盗団・・・はいはい、一話目の回想シーンでちょっと出てきてたぞ~(忘れてたけど)。原作だと谷底で炎上した車が発見されて、その中に広沢の遺体があって・・・でしたからね。強盗団が救急車呼んでれば・・・か。しかし、ドラマ内でも言ってましたけど、それで4人の罪が軽減される訳ではないですからねぇ。

広沢の性格も困ったもんですね。強盗団見たとき警察に通報しろよ~。蕎麦アレルギーの事、周りに言っとけよ~。楽しい旅行を台無しにしたくなかったとはいえ・・・。優しいばかりが良いこととはかぎらないのよ?

広沢の容姿は原作とは大分異なるんですけど、回想の中に出てくる印象的な人物として小池徹平はすごく良かったと思います。穏やかな雰囲気の中に少しミステリアスな感じが漂っているというか。そういやぁ大学生の役なんですけど、違和感なかったですね。すごい(?)

 

広沢の両親に罪の告白をする4人。お母さん(片平なぎさ)に「今さらそんな事を聞かせてどういうつもりだ!」と責められるんですが・・・そうよね、私が同じ立場でもそう思うと思うわ。

そっちは謝ってスッキリするかもしんないけど聞かされたこっちは・・・ですよね。

謝罪することが正しいことかどうかはわからない。何年か後、言って良かったと思えるときが来るかどうかもわからない。答えは今すぐ出ることではない。それでも人生は進む。再生(リバース)する――

ってなまとめ方でしたね。

原作を踏まえた上での良いラストだったと思います。原作読者としても安心したし、感動しました(^_^)

 

カメオ出演で『夜行観覧車』から遠藤彩花役の杉咲花、『Nのために』から成瀬慎司役の窪田正孝が登場してましたね。私はどっちのドラマも観てませんが(原作はどっちも読んでるんですがね)驚きました。『リバース』観終わった今となっては『夜行観覧車』も『Nのために』も観とけば良かったと後悔中。

 

またこの制作陣のドラマが放送されるような事があったら迷わず鑑賞したいと思います。

 

 

ではではまた~

 

リバース (講談社文庫)

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