夜ふかし閑談

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『金田一37歳の事件簿』12巻 ネタバレ・感想 恐怖!乱歩展での連続殺人

こんばんは、紫栞です。

今回は、金田一37歳の事件簿』12巻について感想を少し。

金田一37歳の事件簿(12) (イブニングコミックス)

 

コミックスの帯に連ドラ情報と、

 

www.yofukasikanndann.pink

 

原作者の天樹征丸さんと歴代担当編集者たちによる金田一シリーズ連載30周年記念トークイベント『編集たちの事件簿』2022年5月21日14時からあるらしいのですが、帯の折り返し部分にQRコードがついていて、そこからとんだ人だけトークイベントのオンライン視聴が完全無料になるらしいです。リアルタイム配信とのことですが・・・アーカイブとかあるのかな・・・。

 

12巻は1冊丸々前巻

 

www.yofukasikanndann.pink

 

からの続きである『殺人二十面相』収録。

 

あらすじ

池袋ハロウィンに合わせてミクサライブで開催される「江戸川乱歩展」のイベント運営を請け負うことになった音羽ブラックPR社の金田一一と葉山まりん。

会場でイベント責任者と打ち合わせをした際、金田一怪人二十面相の人形が“殺人二十面相”と書かれたカードを持っているのを発見。嫌な予感を感じつつもマスコミ関係者を集めての本番前の内覧会を行なうが、皆で案内通りに展示を見ていた最中にメンバーの一人が『赤い部屋』のアトラクションの中で殺害される事件が発生。死体がくわえていたカードには“殺人二十面相”の文字。その裏には「出入り口は閉ざされた 無理に出ようとすれば全員爆死する」と書かれていた。

出るに出られず、ビルに閉じこめられることとなってしまった内覧会メンバーたちは脱出方法を探るが、さらに第二第三の事件が発生して――。

 

 

 

 

以下、ネタバレ感想と考察~

 

 

 

 

 

 

 

前巻で

「東京は安心感があるよ・・・!」

「東京なら携帯の電波が繋がらないこともないし」

「突然の嵐で船が出なくて島に閉じこめられることもないし」

と、一ちゃんが言っていましたが、やはり東京も平気ではなく、携帯を通じなくさせる装置オンにされて圏外になるし、出入り口に爆弾仕掛けたとかで閉じ込められることとなる。

 

東京のど真ん中だけれども今回はクローズド・サークルもの。皆で一緒に乱歩展のアトラクションを見て廻っているなかで、一人ずつ消えていって他殺体で発見されていくという、お化け屋敷ツアー的なホラー展開が今までにない感じで面白い。このシリーズの長編だと数日かけての話が主なので、短時間の間に立て続けに三人殺されるというスピード感も珍しいですね。

江戸川乱歩展」の会場が舞台ってことで、江戸川乱歩の作品にまつわるお話も多いです。ミステリ評論家の青鬼蒼作先生が解説要員ですね。青鬼蒼作って名前、如何にも「乱歩が好きです!」って名前だなぁ。

 

提示されている謎は主に二つで、第一の事件の『赤い部屋』のアトラクションの一室に突如死体が出現したことと、第二の事件での蔵のアトラクション内での密室殺人

 

死体を突如出現させた謎に関しては、双眼鏡を覗いて云々といったアトラクションの性質を利用したものだろうと思われる。あの短時間で暗闇の中殺害して椅子に座らしてカード口にくわえさせて・・・というのは無理があるので、死体は最初からあの部屋の中にあったんのだろうと思うのですが・・・どうなんだろう?

ホチキスでとめられていた両面テープの切れ端が発見されているので、なんというかこう、双眼鏡を覗く部分にはっつけてあったとか?

仕事放棄した挙げ句に殺されることになってしまった船橋さんはこのトリックの“タネ”を見てしまったために殺されたんだと思われ。責任者なんですから、職務放棄はやめましょうね。だいたい、単独行動の方が絶対危ないのになんでバラバラになるかな・・・(-_-)。

 

“赤い部屋”っていわれると、この漫画シリーズのファンとしては異人館ホテル殺人事件』連想しちゃいますね。

 

 

あれも乱歩作品からの着想だったのかな?

 

 

蔵(アトラクション)での密室殺人ですが、裏が真っ黒く塗られたタペストリーが落ちていたってことなので、扉と扉の隙間にタペストリー持って犯人が隠れてったってことでしょうか。それだとまるっきり忍者みたいですけど。

 

そうなると、怪しいのはウェブデザイナー億野冴月とキャスターの魚森流菜子の二人。

 

魚森さんだと蔵で合流した時の「葉山さんたち五人はずっと一緒だったんですか?」という台詞が怪しいし、億野さんは黄金仮面が云々といった台詞と度々皆を誘導するような発言をしているのが怪しい。

 

 

やっぱりというかなんというか、この巻では事件はまだまだ終わらない。金田一「ジッチャンの名にかけて・・・!」と言ったところで次巻に続く!です。

 

動機面はこの巻の内容ではまったく見当がつかない。正体不明のアーティスト・亜良木壕も確実に犯行に絡んでいるのでしょうが、こちらもまだわかりませんね。諸々の事を考えると、次の巻もほぼ丸々この事件に使うのではないかと思います。

イブニング本誌では今“少年”の方の話を連載中らしいので、そちらとの兼ね合いもありますかね。次巻の収録がいかようになるか気になるところです。もちろん事件の真相も。

 

 

次巻、金田一37歳の事件簿』13巻は2022年6月発売予定とのこと。楽しみに待ちたいと思います。

 

 

ではではまた~