こんばんは、紫栞です。
待ちに待った【金田一少年の事件簿】の“大人版”、【金田一37歳の事件簿】が発売されました~。さっそく読んだので、感想や気になったことを纏めようかと思います。
表紙がマガジンコミックス一作目のパロディになっていて『犯人たちの事件簿』となんだか似たようなノリですね。
でも中身は“少年”のとき同様の本格ミステリでギャグじゃない(ギャグもあるけど)。
イブニングKCだと一般的なコミックスよりちょっとデカイんですね。通常版と特装版があって、特装版は表紙の色が赤(通常版は青)で4大特典付き。お値段は1000円超え。
金田一37歳の事件簿(1)特装版 (プレミアムKC イブニング)
- 作者: さとうふみや,天樹征丸
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2018/06/15
- メディア: コミック
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特典はなにが付いてくるのかというと・・・
●「容疑者になれる権」応募専用ハガキ
●はじめ、明智、ファントム・クリアファイル3種
●フキダシ付き特性メモ帳
●「金田一少年の事件簿」92年当時第一巻デザインポストカード
の、4つ。
「容疑者になれる権」ってなんぞ?と疑問だったのですが、どうやら当たると漫画内に名前を登場させてくれるって事らしいです。
私は・・・通常版を買いました。
あらすじ
金田一一37歳。高校時代に数多くの難事件を解決してきたが、今は小さなPR会社の営業部主任で、イベント企画などの仕事に追われるいちサラリーマンとしてうだつの上がらない日々を過ごしていた。
ところがある日、仕事で離島リゾートでの婚活ツアー企画を押し付けられ、企画書を見てみるとツアーの場所はかつて三度も『オペラ座の怪人』になぞらえた連続殺人の舞台となり、その全ての謎を解いた金田一もよく知るあの「歌島」だった。
悪い予感しかしない。もう謎は解きたくない。と、どうしても気が進まない金田一だったが、呪われた館「オペラ座館」はもうない。もう事件なんて起こらない!起こるワケがない!!と自身に言い聞かせ、今度はツアーの引率として仕事で「歌島」に舞い戻ってきた金田一。過去の出来事は忘れて仕事に臨もうとするが、そんな金田一の思いを踏みにじるかのように、やっぱり今回も“ファントム”による惨劇は幕を開けてしまうのだった――。
以下ネタバレ~
20年後のみなさん
ストーリーもさることながら、まず気になるのは【金田一少年の事件簿】の登場人物達の20年後の現在ですよね。
金田一は上記のあらすじの通りだとして、この第1巻で明かされているのは・・・
美雪-大手航空会社のチーフパーサー
剣持警部-警察は退官している
明智警視-出世して警視長になっている
佐木竜二-大手映像会社課長
村上草太-地元信用金庫の課長。概婚。子供2人。
剣持警部と明智さんは「そりゃまぁそうですよね~」で、佐木と草太は「ぽいわ~」って感じ。明智さんは結婚しているのか気になるところですが・・・まだよくわからないです。
1巻だと、美雪は名前が出て来るのと、金田一と連絡取り合っている様子のみで実際に登場はしてくれませんでした。残念(-_-)
そして、容姿の変化なのですが・・・みなさん不思議なくらい全然変わっていない。20年だよ?5年とかじゃないよ?って言いたくなるのですが・・・。人物の容姿はもう開き直ってまったく変えない方針なんですかねぇ・・・。金田一とか、「お前社会人になってもその髪型か」とか思ってしまう。
『歌島リゾート殺人事件』
と、いう事件名なんですね。今回は。ファン的には“オペラ座”が題名から抜けてるっ!ですが、「オペラ座館」がもうないのだからしょうがないか(^^;)
※過去三回のオペラ座館連続殺人事件についての詳細はこちら↓
今回は「歌島」で婚活ツアーってのが妙な雰囲気。しかし、社会人ならではの題材ではある。
美雪が不在なので、金田一の部下・葉山まりん(きらきらネーム・・・)ちゃんが助手ポジションを務めています。可愛いけども、今後はどうなるのだろうか。美雪が助手してくれないってのはファンとしては寂しいのですが・・・。
この1巻では事件はまだ解決しません。もう1冊丸々使いそうな感じですがどうなんでしょう。
最初の殺人でシャンデリアが落下しなかったので驚きました。まさかのシャンデリア落ちなしか!?とか不安(?)になりましたが、その後やっぱりシャンデリア落下したので杞憂だった(笑)
ミステリの場合、脈で死亡判断するときはほぼほぼ死んでいないというのが定石なので(ボールとか現場に転がっている場合は特に)最初の段階では桜沢さんは死んでいないんですよね、多分。だとすると脈をはかった麻生さんが怪しいですが・・・。胸が丸出しになったときにあった黒子も気になりますしねぇ。犯人がルームサービスのふりしているシーンがあるので、冬木さんも怪しいですけど。でもミスリードかも・・・う~ん。
あと、今回の4代目ファントムは入念な計画は立ててなさそうですね。そしてなんだか性格悪そう(笑)歴代ファントムに怒られるぞ。
「戦争中にたくさん人が死んだ島だってリゾートになってる~」と作中で度々出て来るんですけど、じゃあ「墓場島」とかも今はリゾート地になっているのかなぁ~とか思う。
今後出る・・・かも?
なぜ「解きたくない」のか?
今作で「もう謎は解きたくないんだぁぁぁ~!!」と繰り返し言う金田一ですが、なぜそんなに解きたくないのでしょうか?
そもそも、今のPR会社には新卒で入ったとのことですが、高校を卒業してから20年の間に殺人事件には遭遇しなかったのかしら。高校時代にあんなに“死神体質”を発揮していたのに?普通に考えると二時間ドラマの主人公よろしく、仕事の引率先でことごとく事件に遭遇するのが自然なんじゃないかと思うのですけども。
読んでいると、どうも何か決定的な事があって「もう謎は解きたくない」と言っているみたいなのですが・・・。推理のせいで誰か死んじゃったとか?その“何か”で持ち前の死神体質も鳴りを潜めたってことなんですかね?
気になるのは高遠さんとはどうなったんだってところですが・・・。1巻の段階ではまだ高遠さんの話はまったく出て来てない状態です。大変気になりますね。
解くしかない
本の最後に『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』からのメッセージ、“初代ファントムから4代目ファントムへの警告・・・!!”が載っています↓
“もう謎は解きたくないって言ってるし流石に大丈夫でしょ・・・”そんな甘い考えは捨てろ・・・!!
気づけば謎を解き始め、犯人を追い詰め始める男・・・それが金田一一なのだ・・・!!
初代ファントム・有森もこう言っていることですし、2巻ではズバッと謎を解いてくれるでしょう(^^)事件以外にも気になるところがいっぱいあるので、今からもう2巻が楽しみです。新しい決めゼリフも爆誕するんだそうな。2巻の発売予定は2018年10月とのこと。発売されたらまたこのブログで纏めたいと思います!
※まとめました。2巻の詳細はこちら↓
ではではまた~
金田一37歳の事件簿(1)特装版 (プレミアムKC イブニング)
- 作者: さとうふみや,天樹征丸
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2018/06/15
- メディア: コミック
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