こんばんは、紫栞です。
読みましたよ。『鵼の碑』(ぬえのいしぶみ)を・・・!
凄かったですよ。読めたことはもちろんですけど、他にも色々と感謝の気持ちでいっぱいです。京極先生、ありがとうございます。作家デビュー30周年おめでとうございます。
もっと読み込んだら毎度のネタバレありきの考察記事を書きたいと思っていますが、
※書きました!こちら↓
今回はネタバレなしでの簡単な感想と感謝の想いをば。
『鵼の碑』の感想を語れるなんて・・・感激です。コレを夢見て今まで当ブログを続けてきたといっても過言では無いですから。
【百鬼夜行シリーズ】
の長編、17年ぶり新作発売の発表があってから一月半。楽しみにしつつも、何か変事があって読めない状況になってしまったりしたらどうしようとか不安な心持ちで過していたので、無事読み終えることが出来て一安心。気持ちが強すぎて変になっていた(^_^;)。
『鵼の碑』の発売日ってなったら絶対に仕事は休みを取ると決めていましたが、残念ながら発売が発表された時点で既に休み希望が締め切られていたので取れなかった。
ですけど、幸運なことに発売日翌日の9月15日が偶々休みだったので、14日の夜から読み始めることが出来ました。
Amazonでノベルス版を予約したんですけど、ちゃんと発売日当日に届けてくれて感謝。
ノベルス版は832ページ。『絡新婦の理』とほぼ同じボリュームですね。
常に本棚に並べていて見慣れているので、個人的に分厚さに驚くってことはなかったです。17年ぶりの新作なので、もっと分厚くても良いのになと思ったくらい。お馴染みの装丁と栞がちゃんとあってノスタルジックになった。
金ピカの帯にはシレッと「次作予定 幽谷響の家」の文字が!読む前から凄く興奮してしまいましたよ。また生き続けようと思う理由が出来ました。ありがとうございます。
単行本は直接本屋さんでと思いまして、昨日買って来ました。
単行本は1280ページ。ノベルスよりかなり迫力と重さと高級感があり、中のレイアウトも凝っている。本屋に付き合ってくれた友達が「鈍器!手痛めるよ!」って笑っていました(^^;)。私が今までに買った本の中で一番分厚くて重くて高額の本。
本屋さんによってはお祭り状態で販売しているみたいで、Twitter(今はXなんですよね・・・)のPOP写真見ていると楽しい。私が住んでいるところは田舎なので期待してなかったのですが、ちゃんと専用の売り場を作ってくれていて嬉しかったです。
食事とお風呂と就寝以外は本当にぶっ通しで、スマホにも一切触れずに読み続けたんですけど、前日の寝不足がたたって途中うたた寝してしまったためか、15日のうちに読み切ることは出来ず。後150ページほどだったので、仕事の為に就寝しなくちゃいけないのが本当に悔しかったですね。
とにかく没頭していたので、俗世に戻りたくない感がもの凄かった。
そんなわけで、私は16日の夜に読み終わったんですけど、今から読むって人は余韻に浸る時間も考慮して連休にしといた方が良いと思います。私も次は絶対連休を取りたい。
前に『鵼の碑』前にコレ読んでおいた方が良いよっていう記事書いたんですが↓
ま、概ねこの通りで読んでおいて良かったですね。『百鬼夜行-陽』収録の「墓の火」と「蛇帯」は特に。
時期が近いのでひょっとして?とも思ったのですが、「青行燈」は今回関係ありませんでした。
『邪魅の雫』はやはりおさらいするのが妥当。
『今昔百鬼拾遺』は全体的に“におわせ”されてたんだなぁ~と改めて感じる。でも「鬼」だけでも良いかもしれないですね。
読み終わってみると“事前に読んでおくべき本”は他にもあって超重要なのですが、ネタバレになってしまうのでそれらの紹介はまたこちらの別記事で↓
待望の『鵼の碑』を読んだ率直な感想は、「ファンで良かった」ですね。キャラクターや物語の面白さはもちろんですが、長年読み続けているファンだからこそ得られる感動があって、百鬼夜行シリーズに限らず、京極夏彦作品全部読んできて良かったなと。
変な言い方かもしれないですが、“報われた”感。「私、今、とてつもなく凄いもの読んでいるんじゃない!?」と、滅茶苦茶興奮して、読後は余韻に浸ってボウッとしてしまいました。
読まないファンなんていないでしょうが、絶対!絶対に!読んで下さい!!
ではではまた~