小説
こんばんは、紫栞です。 今回は今村昌弘さんの『〈屍人荘の殺人〉エピソード0 明智恭介 最初でも最後でもない事件』の簡単な紹介と感想を少し。 題名がやたらと長いこちら、今村昌弘さんのデビュー作でシリーズ第一弾の長編小説『屍人荘の殺人』 www.yofuka…
こんばんは、紫栞です。 今回は今村昌弘さんの『兇人邸の殺人』(きょうじんていのさつじん)をご紹介。 あらすじ 神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と剣崎比留子は、斑目機関の研究資料を探し求める医療関連の大企業・成島グループの子会社社長である成島陶次に…
こんばんは、紫栞です。 今回は京極夏彦さんの『遠(とおくの)巷説百物語』をご紹介。 11年ぶりッ! 『遠巷説百物語』は2021年7月に刊行された【巷説百物語シリーズ】の第六弾。前作の『西巷説百物語』からおよそ十一年ぶりのシリーズ最新作です。前作『西巷…
こんばんは、紫栞です。 今回は京極夏彦さんの『書楼弔堂 破曉』をご紹介。 〈探書〉朝 『書楼弔堂 破曉』は明治二十年代半ばが舞台の〈探書〉物語シリーズの第一弾。「書楼弔堂」という、とんでもなく品揃えが良い本屋に、史実の著名人たちが本を探しに訪れ…
こんばんは、紫栞です。 今回は米澤穂信さんの『黒牢城』(こくろうじょう)をご紹介。 あらすじ 天正六年、冬。摂津池田家の家臣から上り詰め、摂津一国を任され織田家の重臣となっていた荒木村重は、突如として織田信長に叛旗を翻し、有岡城に立て籠もる。 …
こんばんは、紫栞です。 今回は京極夏彦さんの『西(にしの)巷説百物語』をご紹介。 第24回柴田錬三郎賞受賞作。 上方の狂言仕事 『西巷説百物語』は【巷説百物語シリーズ】の第五弾。 「続」、「後」、「前」ときて、次は何だ?と、思いきやまさかの「西」。…
こんばんは、紫栞です。 今回は道尾秀介さんの『カエルの小指 a murder of crows』をご紹介。 あらすじ 詐欺師から足を洗って十数年。前職で培った口の上手さを使い、実演販売士としてなんとかまっとうに、嘘のない人生を生きることができるようになった武沢…
こんばんは、紫栞です。 今回は道尾秀介さんの『カラスの親指 by rule of CROW's thumb』をご紹介。 あらすじ 妻に先立たれ、同僚の借金の保証人になったことで職を失い、なし崩しにヤミ金業者で雇われ、責務者から最後の金を奪い取る「わた抜き」を命じられ…
こんばんは、紫栞です。 今回は京極夏彦さんの『前(さきの)巷説百物語』をご紹介。 はじまりの物語 江戸時代を舞台に、御行の又市率いる一味が、公には出来ぬ厄介事の始末を金で請け負い、妖怪譚を利用した仕掛けで解決させていく妖怪小説のシリーズである【…
こんばんは、紫栞です。 今回は乙一さんの『The Book ~jojo’s bizarre adventure 4th another day~』をご紹介。 あらすじ 2000年1月、杜王町。ぶどうヶ丘学園高等部一年の廣瀬康一と漫画家の岸辺露伴は、コンビニの前で全身が血に汚れたまま歩いている猫と…
こんばんは、紫栞です。 今回は桜庭一樹さんの『小説 火の鳥 大地編』をご紹介。 あらすじ 昭和十三年(1938年)一月、日中戦争の勝利に沸く日本占領下の上海。財閥総師の三田村要造の娘・麗奈と結婚し、異例の出世をした關東軍将校の間久部緑郎は、伝説の不老…
こんばんは、紫栞です。 今回は森博嗣さんの『馬鹿と嘘の弓』の感想を少し。 ※以下、ネタバレ含みますので注意~ こちらは講談社ノベルスから2020年10月に刊行された長編小説。一連のシリーズとは関係ないかと思ってチェックしていなかったのですが、本屋さ…
こんばんは、紫栞です。 今回は伊坂幸太郎さんの『アヒルと鴨のコインロッカー』をご紹介。 あらすじ 大学新入生の椎名は、引っ越してきたばかりのアパートでボブ・ディランの『風に吹かれて』を口ずさんでいた最中に隣人の青年・河崎に声をかけられる。河崎…
こんばんは、紫栞です。 今回は京極夏彦さんの『後(のちの)巷説百物語』をご紹介。 “あれ”から四十年後 江戸時代を舞台に、御行の又市率いる一味が公には出来ぬ厄介事の始末を金で請け負い、妖怪譚を利用した仕掛けで八方丸く収めていく一話完結型の妖怪小説…
こんばんは、紫栞です。 有栖川有栖さんの『スウェーデン館の謎』をご紹介。 あらすじ 小説の取材で雪深い福島の裏磐梯のペンションに宿泊していたミステリ作家の有栖川有栖は、童話作家・乙川リュウの館、地元の人間がスウェーデン館と呼ぶログハウスに招か…
こんばんは、紫栞です。 今回は山白朝子さんの『私の頭が正常であったなら』をご紹介。 『私の頭が正常であったなら』は2018年に刊行された短編集。2021年1月に文庫版も発売されました。文庫版だと宮部みゆきさんの解説が収録されているようです。 私の頭が…
こんばんは、紫栞です。 今回は乾くるみさんの『イニシエーション・ラブ』をご紹介。 あらすじ・概要 『イニシエーション・ラブ』は2004年に刊行された恋愛小説。乾くるみさんは【タロウ・シリーズ】というタロットをモチーフにしたシリーズを書かれているの…
こんばんは、紫栞です。 今回は京極夏彦さんの『続(ぞく)巷説百物語』をご紹介。 『続巷説百物語』は江戸時代を舞台に、御行の又市率いる一味が公には出来ぬ厄介事の始末を金で請け負い、妖怪譚を利用した仕掛けで解決させていく妖怪小説のシリーズ【巷説百…
こんばんは、紫栞です。今回は木内一裕さんの『ドッグレース』をご紹介。 あらすじ ドラッグ密売人の児島康介は、ある日顧客の一人であるガスからドラッグ料金の代わりとして高級腕時計とネックレスを受け取った。翌日、人気俳優・松村保と歌姫・夏川サラが…
こんばんは、紫栞です。 今回は中山七里さんの『復讐の協奏曲(コンチェルト)』をご紹介。 あらすじ 三十年前、十四歳のときに5歳の少女を惨殺し、〈死体配達人〉と呼ばれて少年院に入った過去を持つ弁護士・御子柴礼司。〈この国のジャスティス〉と名乗るブ…
こんばんは、紫栞です。 今回は京極夏彦さんの『巷説百物語』をご紹介。 江戸時代を舞台に、御行の又市率いる一味が公には出来ぬ厄介事の始末を金で請け負い、妖怪譚を利用した仕掛けで解決させていく妖怪小説のシリーズ【巷説百物語シリーズ】。『巷説百物…
こんばんは、紫栞です。 今回は島田荘司さんの【御手洗潔シリーズ】の概要・順番などをご紹介。 御手洗潔シリーズとは 占星術師だったり私立探偵をしていたり脳科学者だったりする変人秀才男・御手洗潔を探偵役とする推理小説のシリーズ。 物語りの語り手は…
こんばんは、紫栞です。 今回は京極夏彦さんの『今昔百鬼拾遺-月』(こんじゃくひゃっきしゅういーつき)について少し。 『今昔百鬼拾遺-月』は2019年4月から6月にかけて「講談社」「角川」「新潮社」の3社横断3ヶ月連続刊行された『今昔百鬼拾遺 鬼』『今…
こんばんは、紫栞です。 今回は有栖川有栖さんの『朱色の研究』をご紹介。 あらすじ 「二年前の夏のことです。・・・・・・私の知っている人が殺されたんです。犯人は、まだ捕まっていません」 夕焼けで一面朱色に染まった大学の研究室で、火村英生はゼミの生徒・…
こんばんは、紫栞です。 今回は綾辻行人さんの『Another2001』をご紹介。 あらすじ 1972年の“ある生徒の死”がきっかけとなり、関係者に死人が続出する〈災厄〉に見舞われるようになってしまった夜見山北中学三年三組。 なかでも多くの犠牲者が出た1998年の〈…
こんばんは、紫栞です。 今回は東野圭吾さんの『危険なビーナス』を読みましたので感想を少し。 あらすじ 「始めまして、お義兄様っ」 四十代、独身、獣医である伯郎。ある日、彼のもとに弟・明人の妻だという女性・楓から電話がかかってきた。 楓の話による…
こんばんは、紫栞です。 今回は雫井脩介さんの『望み』をご紹介。 あらすじ 石川家は建築デザイナーの一登と、在宅で校閲の仕事をしている貴代美夫妻に、高校一年生の息子・規士、中学三年生の娘・雅の四人家族。 とくに大きな問題もなく、平穏に暮らしてい…
こんばんは、紫栞です。 今回は島田荘司さんの【御手洗潔シリーズ】のスピンオフをまとめてご紹介。 【御手洗潔シリーズ】は御手洗潔を探偵役に、主に石岡和己がワトソン役として語り手を務めるシリーズ。 www.yofukasikanndann.pink スピンオフとはいうもの…
こんばんは、紫栞です。 今回は吉田修一さんの『ウォーターゲーム』をご紹介。 あらすじ 福岡の相楽ダムが突如決壊。濁流が町を呑み込み、数百人の死者をだす大惨事となった。 このダム決壊は水道事業自由化の利権を勝ち取るために計画された爆破テロなのか…
こんばんは、紫栞です。 今回は東野圭吾さんの『沈黙のパレード』をご紹介。 あらすじ 町の人々から愛された定食屋「なみきや」の看板娘・並木沙織。彼女は十九歳の時に突如行方不明となった。 三年後、彼女の遺体は縁もゆかりもないはずのゴミ屋敷から老女…