小説
こんばんは、紫栞です。 久しぶりに、今回は夏のオススメ本で小野不由美さんの『残穢』(ざんえ)をご紹介。 あらすじ 二〇〇一年末、作家を生業とする「私」の元に届いた一通の手紙。それがすべての端緒だった。 ホラー小説のシリーズを持っていた「私」は、…
こんばんは、紫栞です。 今回は石持浅海さんの『扉は閉ざされたまま』をご紹介。 あらすじ 大学時代、軽音学部内で酒好きのたちが集まっていたサークルでも特に仲の良い集団だった別名『アル中分科会』。この度、メンバーの一人の発案により、ペンションで卒…
こんばんは、紫栞です。 今回は綾辻行人さんの『十角館の殺人』をご紹介。 あらすじ 一九八五年九月二十日未明、S半島J崎沖、角島(つのじま)で建築家の中村青司の邸宅、通称青屋敷が全焼。焼け跡から中村青司と妻、住み込みの使用人夫婦の計四人が死体で発見…
こんばんは、紫栞です。 今回は相沢沙呼さんの『medium (メディウム)霊媒探偵城塚翡翠』をご紹介。 あらすじ ここ数年、世間を騒がしている連続死体遺棄事件。判明しているだけで女性ばかり八人を殺害しているとみられる事件だか、犯人はいっさいの証拠も痕…
こんばんは、紫栞です。 今回は『沈みかけの船より、愛をこめて』をご紹介。 乙一の「ひとりで四人」アンソロジー 『沈みかけの船より、愛をこめて』は、乙一、中田永一、山白朝子、三名の作家と安達寛高の作品解説によるアンソロジー。 と、言っても、中田…
こんばんは、紫栞です。 今回は乙一さんの『さよならに反する現象』をご紹介。 作家生活25周年 『さよならに反する現象』は2022年4月に刊行された短編小説集。 本の帯に“作家生活25周年を迎えた乙一が贈る”と書かれているように、節目の年だからなのかなんな…
こんばんは、紫栞です。 今回は湊かなえさんの『母性』をご紹介。 あらすじ 県営住宅の中庭で、市内の県立高校に通う女子生徒(17)が倒れているのを、母親が見つけ、警察に通報した。4階にある自宅から転落したとして、警察は自殺と事故の両方で原因を詳しく…
こんばんは、紫栞です。 今回は、奈須きのこさんの『空の境界』(からのきょうかい)について簡単にご紹介。 伝奇小説 『空の境界』は奈須きのこさんによる長編伝奇小説。 元は1998年~1999年にかけて奈須きのこさんのホームページ「竹箒」に分割掲載されたも…
こんばんは、紫栞です。 今回は東野圭吾さんの『マスカレード・ゲーム』について紹介と感想を少し。 あらすじ 「ホテル・コルテシア東京」での未遂事件から数年。 捜査一課の係長となった新田浩介は、入江悠人という青年が刺殺された事件の捜査をしていた。…
こんばんは、紫栞です。 映画『鳩の撃退法』を観たので、感想を少し。 原作の小説については前に当ブログで紹介しましたので、あらすじなど詳しくはこちら↓ www.yofukasikanndann.pink 原作小説が大変面白かったので映画も観に行きたいと思っていたのですが…
こんばんは、紫栞です。 今回は、松本清張の『眼の壁』をご紹介。 あらすじ 従業員の給料遅配を防ぐため、資金調達に奔走していた昭和電業制作所の会計課長・関野徳一郎は、白昼の銀行の一室を利用した手形詐欺に引っ掛かり、三千万円を詐取されてしまう。会…
こんばんは、紫栞です。カンテレ・フジテレビ系の月曜10時枠の連続ドラマ『ドクターホワイト』が終了いたしましたね。 樹林伸さんによる原作小説は2022年現在で3冊出ていまして、前にこのブログでまとめ記事を書いたのですが↓ www.yofukasikanndann.pink 今…
こんばんは、紫栞です。 今回は京極夏彦さんの『今昔続百鬼-雲』(こんじゃくぞくひゃっき-くも)をご紹介。 妖怪馬鹿二人の珍道中 『今昔続百鬼-雲』は妖怪馬鹿の沼上蓮次と妖怪馬鹿重度(かなりヤバイ)の多々良勝五郎の二人が、妖怪伝説蒐集の旅をするなか…
こんばんは、紫栞です。 今回は櫛木理宇さんの『鵜頭川村事件』(うずかわむらじけん)をご紹介。 あらすじ 昭和54年6月。岩森明は墓参りのため、幼い娘を連れて亡き妻の生まれ故郷である鵜頭川村を三年ぶりに訪れた。 しかし運悪く、訪れたその日に豪雨にみま…
こんばんは、紫栞です。 今回は浜口倫太郎さんの小説『22年目の紅白-私が殺人犯です-』をご紹介。 あらすじ 帝談社の編集者である川北未南子はある日、バーで曾根崎雅人という魅力的な男性に声をかけられ、読んでみて欲しいと原稿の束が入った封筒を渡され…
こんばんは、紫栞です。 今回は櫛木理宇(くしきりう)さんの『死刑にいたる病』をご紹介。 あらすじ 中学生時代までは地元で神童と言われるほどの優等生だったものの、高校時代に挫折。本来の志望校とはほど遠い偏差値の大学に入学して鬱屈した日々を送ってい…
こんばんは、紫栞です。 今回は新川帆立さんの『元彼の遺言状』をご紹介。 あらすじ 大手法律事務所に勤め、二十八歳にして年収二千万円を稼ぐ才色兼備の弁護士・剣持麗子。指輪の値段が安いと彼氏からのプロポーズをふいにし、ボーナスの減額に腹を立てて事…
こんばんは、紫栞です。 今回は桜庭一樹さんの単行本『少女を埋める』を読んだので、紹介と感想を少し。 こちら、2022年1月の刊行された桜庭一樹さん初の自伝的小説集。「少女を埋める」「キメラ」「夏の終わり」の三編が収録されています。 桜庭一樹さんの…
こんばんは、紫栞です。 今回は我孫子武丸さんの『殺戮にいたる病』をご紹介。 あらすじ 蒲生稔は、逮捕の際まったく抵抗しなかった。 樋口の通報で駆けつけた警官隊は、静かに微笑んでいる稔にひどく戸惑いを覚えた様子だった。彼の傍らに転がった無残な死…
こんばんは、紫栞です。 今回は、横山秀夫さんの『臨場』を読んでみたら大変面白かったので、オススメするべく少し。 こちら、2009年に第一章で10話、2010年に続章で11話放送され、2012年には劇場版も公開された内野聖陽さん主演の大人気刑事ドラマ『臨場』…
こんばんは、紫栞です。 今回は有栖川有栖さんの『捜査線上の夕映え』をご紹介。 あらすじ 東大阪市内のマンションで、頭を鈍器で殴り殺された男性の遺体が発見される。殺害された男性は元ホストで、凶器は現場にあった御影石の置物。遺体は殺害後にスーツケ…
こんばんは、紫栞です。 今回は、『The catcher in the rye』について少し。 永遠の青春小説 『The catcher in the rye』は1951年に出版されたジェローム・デイヴィッド・サリンジャーの長編小説。日本だと野崎孝さん訳による『ライ麦畑でつかまえて』という…
こんばんは、紫栞です。 今回は、樹林伸さんの『ドクター・ホワイト』のシリーズ三作品をまとめてご紹介。 ヒットメーカーが描く医療小説 【ドクター・ホワイト】は圧倒的な医療知識を持つ身元不明の謎の美少女・「白夜」が、その脅威の診断能力で次々と病を…
こんばんは、紫栞です。 今回は、乙一さんの『一ノ瀬ユウナが浮いている』を読んだので感想を少し。 あらすじ 線香花火だ。 闇の中に散る、光の残像。 俺の横に、彼女はいて、線香花火を見つめていた。 その記憶が蘇る。 火球が落ちると、暗闇になった。 一…
こんばんは、紫栞です。 今回は乙一さんの小説『サマーゴースト』をご紹介。 あらすじ 郊外の県境にある、閉鎖されたかつての飛行場跡地。その敷地に忍び込んで遊ぶ若者たちの間で、数年前から【サマーゴースト】と呼ばれる都市伝説が囁かれはじめた。夏にこ…
こんばんは、紫栞です。 今回は有栖川有栖さんの【ソラシリーズ】(空閑純シリーズ)についてまとめてご紹介。 【ソラシリーズ】とは 召和20年、大東亜戦争が終結。京都に3つ目の原子爆弾を落された日本は無条件降伏を受け入れ、沖縄はアメリカの、北海道はソ…
こんばんは、紫栞です。 今回は東野圭吾さんの『むかし僕が死んだ家』をご紹介。 あらすじ ある日、一本の電話が私の部屋にかかってきた。電話の主は七年前に別れた恋人・沙也加。別の男と結婚し、子供も居る彼女が今更自分に何の用かと思い面会に応じてみる…
こんばんは、紫栞です。 今回は東野圭吾さんの『透明な螺旋』について感想を少し。 あらすじ 房州沖で男性の銃殺遺体が発見され、警視庁捜査一課の草薙俊平の班は捜査を開始する。数日後、銃殺遺体の身元が行方不明者届けを出されていた上辻亮太だということ…
こんばんは、紫栞です。 今回は京極夏彦さんの『書楼弔堂 炎昼(えんちゅう)』をご紹介。 〈探書〉昼 『書楼弔堂 炎昼』は明治が舞台の〈探書〉物語シリーズの第二弾。「書楼弔堂」という、とんでもなく品揃えが良い本屋に、史実の著名人たちが本を探しに訪れ…
こんばんは、紫栞です。 今回は今村昌弘さんの『〈屍人荘の殺人〉エピソード0 明智恭介 最初でも最後でもない事件』の簡単な紹介と感想を少し。 題名がやたらと長いこちら、今村昌弘さんのデビュー作でシリーズ第一弾の長編小説『屍人荘の殺人』 www.yofuka…